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        奥州市水沢区・黒石寺蘇民祭


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奥州市水沢区・黒石寺蘇民祭・・・

◎名称
  名称は蘇民祭のほか、ソミトリ(蘇民取り)、ソミヒキ(蘇民曳き)。

◎祭りの由来・伝承
  毎年旧正月七日夜半から八日早暁にかけて、厳寒積雪の中で行われる裸祭りで、祭りの行事内容としては、祈願を主
  とする裸参り、柴燈木登り、別当登り、鬼子登り、蘇民袋争奪の五つを含む。災厄消除、五穀豊穣祈願を主とするとい
  うが、ほかにも種々の意義をあわせ持つ祭りである。

  祭りの中心は、蘇民袋の中の蘇民将来という護符の取り合いであるが、蘇民将来とは、ヌルデの木でつくった小さな六
  角の疫病除けの護符で、和銅六年(713)にできた「備後風土記」などにもみられるように、昔スサノオの命が、兄の蘇
  民将来、弟の巨旦将来という二人の兄弟のうち、宿を断らなかった貧しい兄の家に泊まったとき、茅の輪をつくってこ
  れをくぐらせ、疫病にかかることを免れさせた故事によるものという。

  この説話はもともと中国のものとも言われ、早くから日本にも伝わったものらしい。スサノオ神は武塔の神とも呼ばれ、
  ここでは薬師如来でもあるという。本尊薬師の縁日は旧正月、四月、七月と年三回であるが、うち正月七日から八日が
  蘇民祭であり、七日夜は境内妙見社の祭り、八日が薬師の祭りとなっている。

◎実施場所
  黒石寺境内並びに山内地区。

  (※岩手の蘇民祭から)

◎岩手水沢黒石寺・蘇民祭
  東奥の奇祭として有名な岩手水沢黒石寺・蘇民祭が、二月二十四日の夜から翌早暁まで行われました。多くの厄年連
  中、一般祈願者の善男善女が手に手に角燈を持ち、五穀豊穣と災厄消除を祈願しました。 例年にない暖冬で雪はあ
  りませんでしたが、明け方にはマイナス6度まで気温が下がりがっちりと冷え込みました。

  午後十時の夏参り(祈願祭)から始まり、柴燈木登、別当登、鬼子登、そして見せ場の蘇民袋争奪戦へと展開されてい
  きます。祈願祭での水ごりを始めて見ましたが、「ジャッソウ・ジョヤサ」の掛け声と共に、手桶で頭から水をかぶる様子
  は圧巻でした。


◎2008奥州市黒石寺・蘇民祭
  ポスター騒動であまりにも騒がれた黒石寺の蘇民祭、騒動もなく終わりました。大混雑するだろうと言う事前の予想と
  は違って、観衆は報道カメラマンが圧倒的に多かったと思います。当日は猛吹雪になり荒れに荒れた天候です。その
  ためでしょうか、昨年よりは一般の人出が少ない感じがしたくらいです。ビデオですと雪降りは風情がありますが、スチ
  ール写真、ましてやストロボ撮影では雪粒が大きく写り大変でした。


◎2009水沢黒石寺蘇民祭ポスター
  新年早々のことでしたが、新聞を見ていてあれれとなりました。東北新幹線水沢江刺駅で、歴代の黒石寺蘇民祭ポス
  ターが展示されていると言う記事でした。昨年のことでしたが、JR駅構内に掲示不可という事で話題になった蘇民祭の   ポスターです。水沢区内のある建物でポスター展示があると聞いて駆けつけたのですが、昨日で終了しましたと言われ
  がっかりして帰ってきたことを思い出しました。


◎2009岩手水沢黒石寺・蘇民祭
  東奥の奇祭として知られる奥州市水沢区・黒石寺蘇民祭、2月1日から2日早朝にかけて古式伝統にのっとり行われま
  した。昨年はポスター騒動であまりにも喧伝された蘇民祭でしたが、今年は報道陣も例年並みで、厄年連中、一般祈
  願者の善男善女で賑わいました。

  今回で四回目の見学になりますので、今年はどのように撮影するかを事前に考えていました。午後十時からの「祈願
  祭での水垢離」、十一時半からの「ひたきのぼり」に集中して撮影してみました。