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     復興の風 気仙天旗祈願祭・春の陣


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強風の中、天高く飛び交う追悼と復興を願う連凧。
復興の風 気仙天旗祈願祭・・・

この行事が開催されることを知ったのは、岩手県発のメールマガジン(2013.3.8号)によってでした。大震災後二年を経過する沿岸各地では、追悼式典等が行われます。凧揚げによる被災された方々への追悼と復興祈願が行われることを知り、3月10日のイベントに合わせて出かけました。

家を出る時は少々雪降りになっていましたが、沿岸部の予報では快晴となっていました。しかし、陸前高田市に近づくにつれてもの凄い風になりました。風と言うよりも台風並みの大荒れで、砂塵が飛び交い立っていられないほどです。


メールマガジンから該当ページを開いてみました。(以下概略の転記です)

日 時:2013年3月10日
会 場:陸前高田特設会場 (主会場:岩手県交通株式会社、バスターミナル跡地)

当日の日程
12:00 開場
13:00 開会式
13:20〜 凧絵付け・自由凧揚げ
14:46 黙とう
14:50 復興凧揚げ(連凧揚げ、和太鼓演奏)
15:30 閉会式

行事の説明・・・
自由凧揚げ・似顔絵凧の作成・祈願凧への書き込み、オープニングイベントとして、参加者の皆さんそれぞれに、凧を
飛ばす楽しさを知っていただきます。凧は無料配布いたします。故人への思いや復興への願いや似顔絵など、それぞれの思いを込めたオリジナルの凧を作って、大空に掲げましょう。

ボランティアで漫画家の先生方が駆けつけてくれることが決定。皆さんの思いを凧に込めるお手伝いをしてくれます。


12:30頃会場に入る・・・

もの凄い風の中、天旗祭会場に入りました。しかし、交通整理の方がおり、一般の車は入られないとのことです。かなり離れた西側バイパスの下に車を置き、しばらく様子を見ることにしました。開会式は午後一時からなので、ゆっくり休み周囲を見渡してみました。

一面の荒れ野状態の被災地、会場は県交通営業所バスターミナル跡となっていますが、がれき等の撤去が終了し荒れ地と道路の区画があるのみだけです。今まで何回も陸前高田市を訪れていますが、被災地でもある市街地跡まで入ることはありませんでした。表現が適切では無いのですが、本当に何もない荒れ地です。

開会式が始まるので、メインの会場まで出かけてm、いました。あちこちで連凧を揚げていますが、あまりの風の強さで高く上がることが出来ないでいます。大型トラックのパネルバンがステージになり、太鼓が並べられていました。なんと、奥州市の姉帯太鼓でした。


開催趣旨・・・

2011年3月11日の東日本大震災からまもなく2年が経ちます。ようやく人々の1つ1つの小さな復興の種が芽をだし大きな大木へ育とうとしています。しかし陸前高田市、大船渡市、住田町では未だがれき処理や人々のコミュニティ再生など様々な難題を解決していかなければなりません。

イベントのテーマである「天旗」は、気仙地域で凧を意味します。これは今回の災害を戦と見立て、復興を成し遂げることで戦に勝利するという意気込みを表しています。このテーマのもと、今回の復興の風 気仙天旗祈願祭〜春の陣〜は、みんなで気仙地域の犠牲者数である1906枚以上の凧を揚げ、2年が経つ3月10日に被災した方々に追悼の意を表し、また「復興」の意気込みをさらに高めていこうというイベントとして開催します。

陸前高田が、大船渡が、住田が復興という勝利へと導かれますように、私たちはこのイベントを開催します。

(※会場で頂いた資料より)

空を飛び交う連凧 1 空を飛び交う連凧 2
本部・受付テント。 本部・受付テント、右側のテントでは漫画家の皆さんの似顔絵や凧作りが行われています。

会場にお出での方へプレゼントがあるとのことで、早速出かけて袋を頂きました。この中に凧のキットがあるとばかり思っていたのですが、パンフレットと広田湾漁協提供のワカメ(二袋)でした。
進行係の男性 進行係の男性です。

みなさん大変お待たせいたしました。これより復興の風、気仙天旗祈願祭春の陣の開会式を始めさせて頂きます。
本日は気仙復興祈願祭春の陣にお集まり頂きまして有り難うございます。

2011年3月11日から、明日で丁度二年です。まずは震災で犠牲になられた皆様に改めて哀悼の意を表したいと思います。

本日のイベントは、震災で犠牲になられて皆様の追悼と建築の復興を祈願するため、多数の皆様にご協力頂き開催することが出来ました。
実行委員会会長の佐藤博さん挨拶。


気仙天旗祈願祭実行委員会会長の佐藤博よりご挨拶いたします。(※進行係)


本日はちょっと風が強いですけれども、お忙しい中お集まり頂きまして本当に有り難うございます。そして今日この会場は大会を開くにあたりまして役員の方々、そして色んな方々の後押しがありまして、私の言った一言のためにすごいイベントを開くことが出来ました。

※風切り音が強すぎて聞き取れないので一部省略。

風が強いので、もしかすると危険な箇所もあるかも知れません。子ども達の凧揚げ、回りが危ないようでしたら親御さんからサポートしていたければ有り難いと思います。

ちなみに、ここは被災地だと言うことを忘れないで下さい。地震があったらばすぐ待避できるよう、全てを捨てて命は絶対に絶対に死なないように逃げて下さい。


会長の佐藤さんの話によると、専門はスポーツカイトとのことです。今日は高田の空に1960枚の凧を揚げ、鎮魂のカイトにしたいと挨拶されていました。

開会式を見守る皆さん。 会場を訪れた皆さん、テレビ報道やカメラ撮影での取材の方が多く見られています。

下の画像は、トラック荷台のステージに並ぶ様子と、特別参加された漫画家の方々です。
ステージの様子 1 ステージの様子 2・・・漫画家の皆さん。
漫画家しりあがり寿さん祝辞。

しりあがり寿先生からご挨拶を頂きたいと思います。

しりあがり寿です。僕は漫画家で何か出来ることはないかと思ってたんですが、こちらで凧揚げ大会があると??、
実は二年前の五月ですが、漫画家の仲間で地元出身の吉田戦車さんをはじめ何人かでこちらに来ました。

その場所で凧揚げをすると言うことで、ぜひ手伝わして下さい。絵なら描けますので、漫画家十人ぐらい集まりまして、絵を描かして頂きました。

今回その中から四人陸前高田の方に来たのですが、本当にまだまだ何も替わっていないな、復興はこれからだなあと気持ちを新たにしました。

街はないけれども、さきほど似顔を描かせてもらって、皆さんが元気でやっていらっしゃるのをみて、心強いというか人が元気で良かったなあと安心しました。

なんか手強い敵だと思いますが、是非この戦に頑張って凧揚げて、見事な勝利を収めて頂きたいと思います。

奥州市姉体太鼓の皆さんの演奏。 姉体太鼓グループの皆さんの演奏です。ドンドコドンドコとあ威勢のよい音が会場に響き渡ります。

陸前高田市長からメッセージ紹介・・・

本日、復興の風気仙天旗祈願祭春の陣が開催されるにあたり、一言ご挨拶申し上げます。東日本大震災から二年が経過し、本日午前中には市主催の追悼式を挙行させて頂きました。改めまして震災により尊い命を亡くされた方、御家族の皆様に心からお悔やみを申し上げますと共に、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

また、全国の沢山の方々から温かいご支援を賜り、現在は生活感のある日々が過ごせる状況になっておりますことに心より感謝申し上げます。

本日の催しはNPO法人環境文明21様が三井物産???助成を受けて開催したワークショップの修了生である佐藤博様を始め、地元有志の方々が追悼と鎮魂、復興への願いと意気込み、震災の風化防止のために企画されたものとうかがっております。是非この天旗祈願祭が震災の怖さを語り継ぐイベントとして後世に引き継がれることです。

市といたしてもさらなる復興に向け、被災者の生活再建や市街地被災地域復興はもとより地域産業の再生と発展を目指し、誰もが住んでみたいという心豊かに安心した暮らし、安定した生活が出来る街造りを復興計画の着実な実行により一歩一歩進めて参ります。

本市の復興は街並みや産業の復興で達成されるものではなく、『心の復興こそが真の復興である』と強く思っております。将来に向けて、希望と安心の持てる新しい陸前高田市の実現に向けて、全国の皆様と絆を大切にしながら、心豊かに安心して暮らせる街造りに全力をあげて取り組んで参りますので、これまで同様のご支援・ご協力を賜るようお願い申し上げます。


進行係の朗読で紹介された鳥羽市長からのメッセージです。陸前高田市追悼式で述べられた挨拶と同しだと思われますが、風の強い被災地でお聞きしていると心に迫る部分がありました。一番感動した言葉が、『心の復興無くして真の復興はあり得ない』と言う決意の部分でした。

レコーダの記録に風切り音がかなり入り込み、聞き取らない部分があり何度も聞き直して文章化しました。もしかすると間違いがあるかもしれませんがご容赦ください。

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