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    一関市花泉町・金沢八幡神社大名行列


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菅笠かぶった奴スタイルの男衆が両手の人差し指を突き出して水平に保ち、気合いを入れて歩く姿です。
大名行列を初めて見る私は、県南一関市花泉町・金沢(かざわ)地区まで走りました。金沢地区は花泉町の北側に位置し、今まで何回も通りすぎていたばしょでしたが街道の交差点として栄えた宿場町とは知りませんでした。金沢小学校の校庭が指定駐車場であり、秋晴れの快晴に恵まれ暑いくらいの日でした。

ここでは、日差しの影響が大きく菅笠下の表情が見えないことから、神社入り口からの出発を行列1とし、折り返し点からの戻りを行列2として編集してあります。特にも戻りの行列は完全な逆光線になり、ストロボを多用し表情の変化をとらえてみました。予想外のこととして戻り行列の場合、アスファルトに写る足の陰が浮き上がり立体的になったことでした。


金沢八幡神社大名行列(遷宮記念行列)・・・

金沢八幡神社の大名行列は、その由来を説く古記録によると、金沢内沢の山居山に祀られていた八幡宮が、ェ保7年(1741)11月17日の火災により焼失し、その16年後にあたる宝暦7年(1757)に新殿が現在地に完成し、その遷宮にあたり、当時の田村藩主の名代とともに、内沢地区の氏子一同が露払い、先奴、鳥毛(毛やり)などの大名行列の様式でご神体を守り、威風堂々と行進したことが始まりとされています。

現在、この大名行列は毎年9月に開催されている八幡神社例大祭の御輿渡御とあわせて行われていますが、古式にのっとり内沢地区の氏子によって今日まで継承されているこの伝統行事は、当時の習俗をあらわす貴重な遺産です。

平成22年2月 一関教育委員会                                 (※現地にある看板より)


トップの画像は、菅笠かぶった奴スタイルの男衆が両手の人差し指を突き出して水平に保ち、気合いを入れて歩く姿です。

※撮影したのは2012年9月16日であることをお断りします。



八幡神社入り口 1

八幡神社・・・

金沢小学校の校庭から八幡神社を目指し、大きな幟の立つ鳥居をくぐり一気に境内まで進みました。

八幡神社は康平の年代(1062頃)前九年の戦いの際、源頼義が山城国石清水八幡(京都府八幡町に鎮座)を現花泉町内の金沢・清水・板倉に勧誘して、戦勝を祈ったと伝えられています。

現神社は、内沢にあった八幡宮が寛保元年(1741)火災で焼失し、宝暦七年(1757)に完成し遷宮したものであり、古い歴史を持つことから、伊達藩、田村藩から格別の崇拝を受けたと記録されています。(※案内資料から)

八幡神社入り口 2 神社境内にて 1
神社境内にて 2 13:00前・・・

八幡神社まで出かけてみました。長い階段を上り境内に入ります。うっそうと両側に杉の木、、ハイコントラストになっています。これでは写真にはなりません。

途中の社務所では、御輿担ぎや行列の武者姿の着替えをしていました。行事の次第等が一切分からないので、動きを見ながら追いかけるしかありません。

大御輿が出されて、神社本殿前に置かれます。拝殿に入り口に小御輿が二つ置かれ、大御輿は神事の前に拝殿前に安置され、後ろに置かれた大太鼓が紐でがっちりと結ばれてあります。
神社境内にて 3 13:20・・・

拝殿で神事が始まりました。暗い場所、関係者のみなので本殿には近寄りません。外で待機している大勢の皆さんも真剣な面持ちで待機しています。

聞こえてくるのは神事の声と笙の音のみ、シーンとなって物音一つしません。たまにミンミンゼミの声がきこえてくるだけです。

後の方には、陣笠をかぶった小学生の鉄砲隊静かにしゃがんでいます。たまに私語があると、引率者のしーっと言う注意の声が聞かれます。
神社境内にて 4 神社境内にて 5
神社境内にて 6

13:38・・・

神事が終わり拝殿から関係者が外に出て来ました。行列が始まりそうなので境内を離れ、神社入り口の鳥居の所まで急いで移動します。


行列の整列 1

神社入り口・・・

雲一つない青空の下、白い神社の旗(幟)がひときわ目立って見えています。

境内から降りた行列一行は道路に出てきて整列します。大名行列という事なのでどの位の格式かなと思ったのですが、馬に乗ったのは宮司のみでした。

行列の最後は、陣笠をかぶった小学生の鉄砲隊です。

行列の整列 2 行列の整列 3
行列の整列 4 行列の整列 5

大名行列 1 行列の出発・・・

行列は鳥居前に整列し、町並みを通り西へ向かいます。町外れが折り返し地点であり、そこから回れ右をしてそのまま戻って終了します。

はっきりとしなかった事は、出発に先立つ合図やリーダーの存在が分からなかった事です。あれれと思った時に、目の前を男衆が独特の所作と気勢を上げながら移動していたことです。

今回は追いかけをしないで、行列が通過するのを待ち受けて撮影しました。
大名行列 2 大名行列 3
大名行列 4 大名行列 5
大名行列 6 大名行列 7
大名行列 8 大きな菅笠をかぶって裃姿で歩く男性、太陽が頭上にありますから完全に日陰になり表情が見えません。両手を水平に保つ奴姿の男性は、同じ菅笠でも小さな物ですから顔が隠れずはっきりと表情が分かります。
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