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     奥州市江刺区・風の又三郎・ロケ校舎

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映画風の又三郎のロケ地に使用された木細工分教場跡
奥州市江刺区・風の又三郎・ロケ校舎・・・

どうどどどどーで始まる風の又三郎の唄、あまりにも有名な最初のフレーズです。記憶が定かではありませんが、中学生当時に見た白黒の映画では広い牧場を走る馬の姿と、マントのようなものを着た主人公・又三郎の姿を今でも覚えています。

最新作の映画は、昭和63年頃でしょうか、当時の江刺市の種山が原やの湯田町鷲合い森鉱山等でロケをし、主人公が上条恒彦さんでした。シンセサイザーの富田勲さんの軽やかなメロディーが記憶に新しいところです。

たまたま江刺ユネスコ協会では、今年の県大会当地江刺区で開催されることから、訪れた皆さんに江刺の名所を紹介する下地作りのため、あちこち撮影が進められているところです。江刺と言ってたも広い面積と歴史がありますので
実際は大変な作業になります。まとまったならば、江刺の名所巡りとでも題してページを起こし紹介出来たらなあと思っています。

最初ですが、映画風の又三郎のロケ地に使用された木細工分教場跡を紹介します。せっかくですから、次のページでは種山が原に建立されている風の又三郎の銅像を紹介します。

トップの画像は、宮沢賢治作「風の又三郎ロケ地校舎」と名付けられて大切に保存されている校舎を紹介致します。

                                                       2017.06.08 作成


校舎全景正面 1 校舎全景正面・・・

宮沢賢治作「風の又三郎ロケ地校舎」と名付けられて保存されている校舎、勝手に中には入られませんが窓の一部が開けられて見ることが出来ました。
校舎全景正面 2  大きな看板と共に、賢治のシルエットの下に木細工分教場跡の説明が書かれてあります。

下の画像は、校舎の半分と全景の様子です。今の造りと違い総て木造ですし、何よりも懐かしい木の枠の窓ガラスでした。この窓ガラスを開け桟に乗り、掃除の時はガラス拭きをしたものです。

今でしたらありませんし、危険なのでと言って許されないことです。この校舎には、子ども頃の夢が残っていました。
校舎全景正面 3  校舎全景正面 4
古びた大きなベル 古びた大きなベルです。このベルの合図が授業の開始・終了事故を告げたものです。

画像を拡大したら、懐かしい松下電工の文字が読み取れました。
鐘・時鐘 この鐘もベルと同じように使われてきました。ベルが登場する前はこの鐘の合図がメインでした。澄み切った鐘の音も記憶に残っています。


校舎の中 1 校舎の中・・・

中には入られませんが、窓が開いていたりガラスが無かったりしてそこから見ることが出来ます。

板張りの廊下、木製のドア、そして廊下側には壁が無くガラス窓でした。ドアを開けて中に入ります。
校舎の中 2 再現された教室の様子、残念ですが当時のものは現存せず、机も当時のものに似せて作ったと言います。

教卓と緑の黒板、これもスチールですから現在のものではありません。

板張りの廊下と窓ガラス、これは唯一残っているものになります。
校舎の中 3 校舎の中 4


校舎の裏 校舎の裏側に回ってみました。板張りの腐った部分はトタンを張っていました。裏側から見た様子は、当時のそのままです。

校舎の裏側、いたずらっ子やちょっぴり悪の子ども達の溜まり場所でした。
校舎だけで終了予定でしたが、ここまで書きながら風の又三郎に登場してもらいたいと思います。次のページで、種山が原にある銅像を紹介します。


木細工分教場跡・・・

木細工分教場跡は「風の又三郎」のモデル校としてとして、近隣の口沢分教場と共に度々取り上げられます。現在の旧木細工中学校は、かつては映画のロケ地になった経緯がありますが、その同じ場所に木細工分教場があったのです。

木細工分教場が新築されたのは明治十五年ですが、大正年間の木細工周辺は栗木鉄山や盛街道の関係から、最も賑わいを見せた時代でした。その後の町場的景観の原形が形成されたのも、その頃と思われますが、郷土資料には「明治四十四年、木細工分教場改築。小学校教員住宅を建設ス」とあり、それは丁度栗木鉄山の創設時期とほぼ重なります。

昭和3年4月に、右側が増築された校舎。左側の大きい校舎が、明治44年からの校舎で、当時から教員住宅もあった。
                                             賢治街道を歩く会   ※案内看板より


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