location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>民俗芸能アラカルト>早池峰神楽・権現舞(岳神楽) |
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権現舞は神楽の最後に必ず舞われる演目で、神楽に惹かれて撮影するようになってからかなりの場面で見てきました。2009年11月に行われた石鳩岡神楽交流会で、ゲスト主演された岳神楽の皆さんによる権現舞を観たときのことです。今まで何回となく観て撮影してきましたが、舞手のお二人が獅子頭を手に舞う仕草に心を奪われて私です。 |
神楽舞台脇にある権現様・・・ 参集殿西側には舞台が設けられており、中央には二間四方の注連縄による結界が張られてあります。結界の左側に太鼓と鉦の方が座る畳が敷かれ、右側には机が置かれ権現様とあげものほめに使われる酒、米、麻縄(?)が置かれてあります。 結界の後ろには、奉納早池峯神社と書かれた神楽幕が張られてあります。 |
下舞・・・ 権現舞は二人の舞手で舞われます。最初に「下舞」と言われる舞から始まります。石鳩岡神楽交流会で舞われた方と同じ方で、権現様を持つのが岳神楽保存会会長のOさんです。扇を手にしての舞から始まりますが、最初扇が右手にありますが、左手に移動しくるりくるりと回されます。 その後右手に持った小型の錫(?)を頭上に高く投げあげます。この間、もう一人の方が権現様を手にして、扇や錫をしっかりと見つめるような仕草が続きます。最後に腰にした刀を拝して下舞が終わります。 |
権現様を手にしての舞・・・ 続いて権現様を手にしての舞になります。権現様の正面で手を合わせた後、左手を衣の中から権現様の中に入れて高く持ち上げます。今回は撮影場所を舞台右側に設けたこともあり、全ての動作がはっきりと見えました。今回初めて気がついたのですが、神楽幕に対して右側に権現様が位置するように舞うと言うことです。 画像では静止して見えますが、舞台上では激しい動きになります。あの大きな権現様を左手で高く持ち上げての舞です。重さがどれほどあるか分かりませんが、かなりの体力が必要だと思われます。権現様を持つOさんは、ほとんど目を閉じた状態での舞が続きますが、権現様の大きな目をしっかりと捉える場面は両目をしっかりと開いていました。私はこの場面の撮影がしたかったのです。 一連の舞が終わると、Oさんはくるりと体を衣の中に入れます。その後、「カタカタ」と歯打ちの音が響きます。 |
あげものほめ・・・ |
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