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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>民俗芸能アラカルト>早池峰神楽・権現舞(岳神楽)>その2 |
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胎内くぐりと頭かじり・・・ 神田より子氏の書かれた文献「早池峰山伏神楽」によると、権現様は幼児の頭をかじったり、衣装をかんで健康祈願をする。また、権現様の幕の下をくぐって息災延命を願う「胎内くぐり」を行う。胎内くぐりをすることで、生まれ清まりを果たしうると言う修験思想が、権現舞信仰の中に読み取れる・・・以下省略。 郷土文化研究会編による「早池峰神楽」の解説によると、幼児、年男、老人は頭をかんでもらうと災難・病魔を退散できるとされている。また、胴の下を、赤ん坊を抱いたり、幼児の手を引いたりして母親がくぐり、子ども達の無事成長を祈る、「胎内くぐり」と言うのも行います。 昨年の宮古市黒森神楽例大祭の時、頭かじりを偶然でしたがしてもらいましたが厳粛な気持ちになりました。ここでは最初にご老人の方の胎内くぐりと頭かじりの様子を紹介し、次には中高年の方や幼児の胎内くぐりと頭かじりの様子を紹介します。 胎内くぐりの場面を見ると、別当の方が先頭の方の手を引いて権現様の衣の下を通り抜けています。自分勝手に歩いてはいけないようです。胎内をくぐりの説明にありましたが、手を引いてもらってくぐるところに意味がありそうです。また、頭かじりの時も祈りに似た厳粛な場面であり、頭の上の大きな獅子頭が威厳あふれるように見えています。 |
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舞の終わり・・・ 今までは気をつけて撮影しなかった部分です。するりと衣から抜ける舞手の「Oさん」です。 舞が始まってから17分ほどですが、激しい動きと衣の中で権現様を左手で高く掲げての演技です。熟練技とはいえ疲れるだろうなあと思いました。 また、脇役(尾についた剣を持つ)としての舞手の方も、Oさんの動きと呼吸がぴったりあっており凄いなあと思いました。 |
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今回のお気に入り画像です・・、と言うよりもこの場面を撮影したくて舞初めに出かけてきたのが本音です。神楽の舞と言いますと、それぞれの舞は神話を題材としていますので、舞を観てその内容を理解するが大変だと私は思っていました。今にして思うに、つい五年ほど前までは撮影するなんて思ったこともありませんでした。 ですから、神楽の場面を撮影しても、参考になる解説資料等がないと説明の記事が書かれません。舞初めで撮影した権現舞の場合、解説記事等は最小限にして感じことや自分の想い等について記してあります。以前の記事でも紹介しましたが、我が家にも伝来の権現様(獅子頭)ありますし、集落の会館にも権現様が置かれてあります。 純農村である私の住む集落では、年に一回、一同が集落会館に集まり、悪魔払い、家内安全、火災予防、五穀豊穣と先祖供養をしています。歴史をひもとくと、集落の権現舞は発祥を早池峰神楽・大償神楽弟子神楽である土沢神楽から伝授された佐野向神楽に繋がっていくようです。 当地区では佐野向神楽を師匠とし、7地区に伝承されています。秋の芸能祭りでは、地域内の8団体が創作した権現舞群舞が披露されています。威厳と畏怖感に満ちた権現様ですが、地域の集落内に愛される存在でもあります。 |
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