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           佐野向神楽・世剣舞


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大償流佐野向神楽(稲瀬)・・・

伝承由来は嘉永6年正月、支障は和賀郡十二鏑村(現花巻市東和町)土沢山伏神楽。現在11代目。最近集落内女性たちの協力も目立っている。今回は子どもたちによる初出演である。

世剣舞について・・・

この三柱の神々は、共に邪悪を払う大荒神であって、御心は慈悲に深く、その神力は如何なる悪神悪鬼も切り払う無双の武神であった。この舞は、この三柱の神による悪神悪鬼退散除災神呪の神舞となっている。

会場での説明から・・・

先ほどの説明で申し上げましたが、佐野向神楽さんは嘉永6年の世界で御座います。嘉永6年って何年前かなと思いましたら、157年前と言うとても古い神楽でございます。

今は早池峰神楽がユネスコの無形文化財になっていますが、その系統を継ぐ神楽でございます。

今日、ご披露申し上げますのは世剱(せつるぎ)の舞です。今日来られた方は非常にラッキーだと思いますが、なかなか見られる舞ではございません。そしてまた今日は、聞きますところ小学校の生徒さん方が頑張って演ずると言うことでございます。小学校三年生が二人、五年生が一人、六年生が一人と言うことでございます。

刀を持って振り上げて舞う、本当に難しい舞でございます。本来ですと三人でやるものを、今日は四人でやるということで珍しいことです。

我々神楽をやっておりまして、一番の問題はやっぱりどうしても後継者と言うことになります。こういう子ども達が、神楽に興味をもって続けていただくことを願いながら我々もやっております。それにつけましても、今日は初舞台かと思います。皆様の大きな拍手が一生の想い出に残るだろうと思われます。



佐野向神楽・世剣舞 1 佐野向神楽・世剣舞 2
佐野向神楽・世剣舞 3 佐野向神楽・世剣舞 4
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舞が終わってからの話しから・・・

大人が舞いましてもたまに刀がからんでしまうことがあるのですが、本当に良い条件でやってくれました。本当に生き生きとやってくれましたね。刀を持つとやっぱり子どもは昔から生き生きとするものでございます。そして、背丈の違う子どもかばいながらお兄ちゃん達が一生懸命やってくれました。



佐野向神楽の伝承されている集落は、私が住む隣の集落です。江刺区稲瀬芸能文化まつり・舞台部門では毎年郷土芸能発表が行われますが、以前に記録した「鞍馬舞」も五人の小学生による熱演でした。熱演した十歳前後の子ども達、今後がっちりと伝承活動に励まれて立派な後継者になることを願う一人でもあります。