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諷誦の舞（クヅシ）・・・

荒舞の中で最も激しい演目で、高天原の荒神が、四方鎮護、七難即滅、悪神悪魔を退散させる様を舞ったものと言われます。この荒神は勇猛な武甕槌命（たけみがづちのみこと）とか、天尾羽張命（あめのおはばりのみこと）とも言われますが、詞章がないため確かなことは分かっていません。

お囃しと舞手の動きがぴたりと決まる場面が何カ所かあり、見事に決まったときには、観客の掛け声や拍手が場を盛り上げる人気の舞です。（※早池峰神楽鑑賞ガイドより）

いつ観ても惹き付けられる、激しい諷誦の舞は私の大好きな演目の一つになります。もちろんですが、観ている方からぴたりと決まった場面毎に、「いいぞー・決まったー」と最高の声援が上がるのはいつものことです。何せ、舞手の足踏みと動作、太鼓と手平鉦、そして、幕の中で奏でる笛の音の三者がぴたりと止まる瞬間があるのです。

新聞記事・早池峰神楽資料によりますと、舞っている方は５０代前の方です。激しすぎる舞い、気力はもちろんですが体力が続かないと続きません。間近で観ていると、息遣いが荒くなるのがはっきりします。少々画像数が多いのですが動きや表情の変化をご覧下さい。