民俗芸能アラカルトに戻る


       栗駒市・くりこま商家のひな祭り


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 ほっづぎある記 心のオアシス  

location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>民俗芸能アラカルト>栗駒市・くりこま商家のひな祭り


 サイトマップ


小石に画かれたきれいなお内裏様。

今年最後のひな祭り見学は話題一新と言うことで、伝統的なひな飾りではなく、お隣栗原市岩ヶ崎にある特設会場を訪れました。いつも訪れている岩手ですと気軽に走られますが、初めての場所となると大変です。3月1日のことでしたが、ネット検索で資料をダウンロードして電話番号を入力し、ナビのガイドで走りましたが目的地の特定が出来ませんでした。会場入り口になる場所に、誰にも分かる看板や案内が欲しいなと思いました。


『第12回くりこま商家のひな祭り』・・・

栗駒市岩ヶ崎で旧たかひこをメイン特設会場に、六日町通りを中心に栗原市岩ケ崎の商店会約30の店で由緒ある雛人形を一斉に展示。江戸時代後期の雛人形から、明治、大正、昭和と各時代の世相が伝わってくる様子は感動的だ。

飾られた人形は、その店の開店時間の間なら自由に観ることができる。昨年から岩手・宮城内陸地震からの復興を願って手作りの「くりこまのつるし飾り」(栗駒の正藍冷染等で製作)を展示・即売されているが、2011年はさらに栗駒に生息する草木で染めた「栗駒の草木染めのつるし飾り」を新たに展示する予定。

ちなみに「正藍染め」とは千年以上の歴史をもつ日本最古の染色技法「正藍染」。清流に恵まれた栗駒文字地区に受け継がれている。岩ヶ崎は迫街道(奥州上街道=芭蕉行脚の道)の宿場で、岩ヶ崎城主の馬場があった地。馬市が開かれた市場町でもある。(※ネット資料から)


トップの画像は、小石に画かれた可愛いお内裏様です。思わず近寄って撮影しました。



ガイド資料にはメイン特設会場は(旧たかひこ様)とありましたが見つけられませんでした。迷ったあげく、七十七銀行の近くですよと電話番号を教えられナビのガイドでたどり着きました。ひな祭りメインの通りなので、公開している商家にはピンク色の幟が掲げられていました。

メイン特設会場(旧たかひこ様)の脇に駐車場があり、見学する方々の出入りが結構ありました。旧たかひこ邸は後ろに蔵の造りがあり造り酒屋さんかなと思いました。道路側のガラス戸には「くりこま商家のひな祭り」会場と書かれてありました。どこの会場でもそうですが、会場に入り受付に「撮影しても良いです?」とたずねて許可を戴きます。ここでも「ご自由にどうぞ・・」とのことでした。
メイン会場のある六日町通り。 メイン特設会場の「旧たかひこ様」

御殿雛・・・

最初に目に入ったのが、幅が1m程ありそうな御殿雛でした。凄いなあと思いカメラを向けたら、「撮影をご遠慮願います」の札がありびっくりです。

担当の方にお聞きしたら、張ってはありますが気にしないで撮影してください・・とのことです。

全体を入れると「撮影禁止」が写り込み誤解を招きそうですが、許可を戴いていることを明示しておきます。私は御殿雛の実物は始めて見ました。豪華絢爛と言いますか、きれいな様子を表現できないのが残念です。
御殿雛 1・・・全体の様子。
御殿雛 2 お内裏様を中心とした左右の様子です。ストロボ光で色合いが飛び気味になっています。

ひな人形の表情や造りから、寛永雛、享保雛等の区別が出来ればいいのですが、私には分かりません。展示説明にも所有者の氏名があるのみで、年代等の明記がありませんでした。
御殿雛 3・・・お内裏様。 正面から撮影すると、御簾の房に顔が隠れるので横からの撮影です。段飾りという観点から見ると二段飾りで、上段が七人で下段が十一人でした。


御殿雛・・・
御殿というのは、京都御所の紫宸殿(ししんでん)を模したものを指し、紫宸殿風の館に内裏雛を飾ったものを御殿飾りといいます。御殿の中に内裏雛、三人官女、五人囃子、随身、御所人形などの人形や道具類が飾られています。(※ネット資料から)
御殿雛 4 御殿雛 5
御殿雛 6 御殿雛 7

段飾り雛・・・

展示されていた中で一番豪華だったと思われるもので、畳の上に置かれてあり左側の屏風の絵、右側の大きなぼんぼりが目につきました。

下の二つのひな飾りは、明治から大正の頃のものです。
段飾り雛 1
段飾り雛 2 段飾り雛 3
段飾り雛 4・・・布製の不思議なおひな様。 創作雛の段飾りで、何枚かの色違いの布を中央で束ねて立て、あたかも顔のように見えて来ますので見とれてしまいました。
段飾り雛 5・・・ミニデイサービスの皆さんの作品。 JA栗っこ・・・


ミニデイサービスの作品です。お内裏様がずらりと並んでいますが、数えてみたら37組ぐらいありそうです。

デイサービスの活動による作品ですが、お年寄りが一生懸命になって造っている姿が浮かんできます。
                        次のページへ →