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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>民俗芸能アラカルト栗駒市・くりこま商家のひな祭り>その2


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内裏雛いろいろ・・・

お内裏様飾りが展示されています。その中から伝統的なものから、現代風への変化と言いますか気に入ったものを並べてみました。

最初は伝統的な内裏様とそのバリエーションです。気品と威厳のある内裏様から、人形のように変化していく様子を並べて見ました。
お内裏アラカルト 1
お内裏アラカルト 2 お内裏アラカルト 3
ここからは縫いぐるみと言いますか創作内裏雛、そして御殿鞠スタイル、今年の干支であるウサギの内裏様です。 お内裏アラカルト 4
お内裏アラカルト 5 お内裏アラカルト 6
今回初めて見ましたが、陶器製の内裏様と全く現代風のガラス細工の内裏様です。

ガラス細工の内裏様には、講師先生の作品と説明がありました。ちょっぴり撮影するのに工夫してストロボ光を当てています。
陶器製の内裏様 1
陶器製の内裏様 2 ガラス製の内裏様
小石に画かれた内裏様 長さ5センチぐらいの小石に画かれた内裏様です。接近して撮影しましたが、ぴかぴかに磨かれた小石に丁寧に画かれていました。

資料によると、別の会場では蛤の貝殻に書かれた物もあると言います。残念ですが、「旧たかひこ邸」にはありませんでした。

くりこまのつるし飾り・・・

「くりこまのつるし飾り」は、平成20年6月14日(岩手・宮城内陸地震)からの復興・再建への思いを一針一針に込め、傷ついた心を癒し故郷への愛着心と幸せを願うものです。きっかけは地震後、大崎市の「きっこまざき教室」の方からつるし飾りを作りませんか、とのお誘いを受けたことです。教えて頂いたつるし飾りを市民の皆さんと製作し、翌年の平成21年のひな祭りに展示いたしました。

平成22年には、栗駒文字地区の重要無形文化財保持者「正藍冷染」の千葉まつの氏及び「愛藍人(あいらんど)文字」のご理解ご協力のもとに、栗駒独自の藍のつるし飾りを制作いたしました。

更に今年は、皆様のご支援に感謝の気持ちを込め、復興への手応えと光を感じながら、栗駒に自生する植物で布を染めて制作してみました。私達の思いが伝われば幸いです。・・・栗駒鶯沢商工会女性部・・・
(※会場で頂いた資料から)

どこの会場でも、つるし雛が数多く飾られるようになっています。もちろん、由緒ある古式豊かなひな飾りも各所で公開されていますが、衣装の色合いの経年変化や蛍光灯の紫外線による退色は避けられません。花巻市大迫町の「宿場のひな飾り」 では、展示する照明にまで気配りされていたことを見ています。

歴史的価値と文化遺産的なひな飾りの扱いは慎重になるのは当然です。気軽に取り組める手作りのひな飾りと言いますと水沢区の「くくり雛」や「縫いぐるみ」、「つるし雛」と言うことになると思われます。今回見て歩いた会場では、天井からびっしりと吊された吊し雛が多かったように思えました。

ここ、くりこま商家のひな祭り会場でも数多くの作品が吊されてありました。私が見学したのは「 旧たかひこ邸」だけですから、もっとあった多くの会場の様子は分かりません。凄いなと思ったのが地域に自生する草木を染料にして作製したつるり飾りでした。

つるし飾りの原点、サルです。

大正、昭和の着物や古布を活用したつるしびなは、「難を去る」という猿をイメージした飾り物が発祥だと言われています。

会場にあったサルのイメージの縫いぐるみです。ひな祭り会場で飾られる「猿」のつるし雛、必ずと言うくらい見られるのですが、この意味を初めて知りました。

草木染めのつるし飾り 1 ここからは、この会場ならではのつるし飾り(つるし雛)の様子です。

ほとんどの会場で見られるつるし雛は、赤色布がベースとなるものが多いのですが、ここでは珍しい草木染めによるつるし飾りを紹介します。


栗駒独自の藍染めによるつるし飾りです。

解説には、「正藍冷染」・・・栗駒文字の千葉家で代々受け継がれた、日本最古の染色技術といわれる貴重な技法で染められた、藍染めです・・・と書かれてあります。
草木染めのつるし飾り 2/・・マリーゴールドの花で染色。 マリーゴールド・・・

栗駒の自家用花壇に咲く観賞用「マリーゴールド」の花の部分のみを摘んで乾燥させて染めました。
草木染めのつるし飾り 3・・・茜染めとセイタカアワダチソウ初め。 左側・・・あかね

栗駒に生息する「日本茜」の根っこ信分を水洗いし、乾燥させて染めました。


右側・・・セイタカアワダチソウ

栗駒に生息する「背高泡立ち草」を採取し、花の部分ののみで染めました。


草木染めのつるし雛ですが、地味な彩りながら奥ゆかしい色合いに感じます。


下段のつるし雛の拡大は陶器製の物でした。
陶器製のつるし飾り 1 陶器製のつるし飾り 2・・・拡大です。

創作ひな飾り・・・

吊し雛を並べた展示でしょうか、原則的に七個あるとの解説通りです。

下段左は六体ですが、右側のフクロウはあまりにも可愛いので並べてみました。さしずめお内裏様というところでしょうか。

創作ひな飾り 1・・・7体あります。
創作ひな飾り 2・・・6体しかありません。 おなじみフクロウです。
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