御神楽・・・
神代の昔、天照大神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)の高天原での乱暴があまりにもひどく、悲しみのあまり天の岩屋に閉じこもってしまった。そのため、この世は暗闇の世界になり天地は乱れた。そこで、神々は岩屋の前で思案を重ねるが、名案が出ない。その時、機知に富んだ天宇女命(あめのうずめのみこと)が笛太鼓に合わせて面白おかしく賑やかに舞うと、神々はあまりのおかしさにどっと沸いた。
外の様子が気になった大神は、そっと岩戸を開けたところ、手力男命(たじからおのみこと)が岩戸を取って投げ、世の中に元の光りが戻った。夜明けを待ち望んでいた鶏達が喜んで一斉に飛び立った様子を舞にしたものが御神楽とされ、神楽の最初に舞うのが常とされている。(※頂いたプログラム資料から)
御神楽は、神楽に入れば必ず一番最初に教えられる演目であり、式舞の全ての要素が御神楽の中に入っています。神降ろしの舞である御神楽は、三拍子と言って笛の役割が重要になります。今回は、こども神楽を卒業する小学校六年生二名が舞います。(※保存会長挨拶から) |