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        岩崎鬼剣舞・かがり火公演

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今まで北上市の鬼剣舞は数多く見てきましたが、秘湯夏油温泉でのかがり火公演は今回初めて見ることが出来ました。かがり火4基の明かりの下で演じられる舞は、今まで見てきた昼間の演技とは違い、背景が黒一色の暗闇です。
その中に浮かび上がる鬼の面、じっと見ていると、解説者の方が言われる仏の使いであることが納得できます。周りに多くの人がおりますが、その鬼気迫る表情に同じ思いを抱いたと思われます。

撮影は当初、かがり火だけの光を考えていましたが、ストロボを使いデジタル処理をして画像化してあります。また、解説は現地で録音したものから作成しました。


市役所・観光課長の挨拶から
皆さんお晩でございます。本日はみちのくの秘湯・夏油温泉にお出で頂きまして誠に有り難うございます。夏油温泉におきましては、例年7/8月の毎週土曜日ですが、せっかく夏油温泉にお出で頂いた観光客の皆さんに、北上市の代表的な民俗芸能である鬼剣舞をご堪能頂きたいと言うことで、例年開催しております。

本日は一回目という事で、皆様方にご覧になっていただきます。北上市には民俗芸能が百を超える団体がございまして、その中でもこの鬼剣舞は北上市の代表的な民俗芸能と言うことで、市内、県内県外海外まで公演に出掛けております。

特にも、今回演じていただきます岩崎鬼剣舞さんにおかれましては、国指定の民俗芸能と言うことで県外海外にも多く出場されている芸能団体です。今日は30分ほどの短い時間ではありますが、躍動感ある踊り、お囃子をご堪能頂きたいと思います。



一番庭・・・(岩崎鬼剣舞代表の解説から)

この鬼達には角がありません。仏の化身が舞っていると言われています。この地方の農家の皆さんの伝統芸能で、営々600年にわたって踊り継がれて来ていると言われています。胸の紋所は源氏の紋所、「ささりんどう」の紋所です。かつて、この地方を600年ぐらい前に納めていた和賀氏の侍がおりまして、この和賀氏の出たところが鎌倉の長だったそうです。そう言った意味合いで、和賀の殿様から「ささりんどう」の家紋を使うことを許されたと言われています。

この剣舞は、白が一個のお面、あとは赤黒青とお面がいくつかありますが、踊り組の白は大将です。そう言った形で見てもらえば分かりやすいと思います。

一番庭 1 一番庭 2 一番庭 3
一番庭 4 一番庭 5 一番庭 6


一人加護・・・

これは儀式色の強い踊りでございまして、東西南北の間間には鬼が入ってくる門があると言われまして、その東西南北の四方を踏みしめて鬼の進入を防ぐ、そして悪霊を退散させて平和な世の中を作り上げる、そして五穀豊穣を狙い天下太平を願うと言う踊りです。

私ども剣舞は、年に80回から100回ぐらい公演の依頼があります。鬼剣舞は先ほど申しましたように、農民の伝統芸能です。農民達が嬉しいにつけ悲しみにつけ、祈りであったり、嘆きであったりを表現してきた踊りだったと言えます。そう言った意味では、優雅さを表現する部分をこの中に沢山持っています。

一人加護 1 一人加護 2 一人加護 3
一人加護 4 一人加護 5
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