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         大船渡市・平組はしご虎舞


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境内入り口付近で舞われる中野組虎舞い、才坊振り役は子ども達でした。

R45から碁石海岸に向かう途中に大船渡市末崎漁港があります。碁石海岸に向かうためにいつも通る場所なのですが、はしご虎舞が奉納される熊野神社の場所が分かりません。近くにいたおばちゃんに道をお聞きしたら、「ここから入ると神社の裏側に行けるよ・・」と教えられ神社裏手まで車で入ることが出来ました。

神社の境内近くまで行ったら、大音量の手踊りの曲があちこちから聞こえてきました。近くまで行って驚いたのは、境内付近の空き地に町内会の出し物の山車がぎっしりと並び、それぞれが手踊りと虎舞の披露を自由にしています。5年ぶりの例大祭ですから、地元の皆さんの大漁祈願と家内安全にかける気持ちが伝わってきました。

神社の入り口近くの一角に15m程もあるでしょうか、巨大な梯子が空に向かって立てられています。大勢の大人の中に、きれいに着飾った子ども達の姿が数多く見られ、一緒に踊ったり虎舞の才坊振り役をしています。子ども達が地域の祭りに参加することで、後継者の育成が自然となされているなと感心しました。

私が現地におじゃましたのが8:30頃でした。はしご虎舞の奉納が10:00、演技は17分ほどで終了し、その後神輿の渡御があり漁港の催事場へ行列が進みます。11:00には、あれほど賑わっていた神社境内に誰もいなくなりました。



虎舞について資料等を見ると、次のように解説されています。
虎舞踊りは、囃子方と才坊振りと虎舞がセットになっています。
囃子方:大小太鼓・笛。才坊振り:子供達が幣束と扇子を持って、虎を囃子にあわせて誘導します。
虎舞には、3人(頭・胴・尾の担当)が入り、囃子・才坊振りにあわせて踊ります。
踊りは、「腰振り・地這い・首振り」からなっています。

神社の前では虎舞の奉納が行われていました。才坊振り役は可愛い子ども達が多かったように思います。神社の前で町内会の虎舞が順序よく奉納されています。たまたま撮影することができた奉納虎舞を紹介してみます。

平組虎舞の皆さんです。最初に可愛い女の子の才坊振りに合わせて虎が舞います。虎舞をしているのは小中学生かなと思いました。次に舞ったのが、今日のはしご虎舞を奉納する男達の力強い舞でした。
平組虎舞 1・・・可愛い女の子の才坊振りです。きれいにお化粧しての演技でした。 平組虎舞 2・・・虎舞いを演ずるのは小中学生かなと思います。
平組虎舞 3・・・今日の主役の才坊振りの若者の指揮で虎が一心に舞います。 平組虎舞 4・・・衣の中には頭を持つ方と、尾を持つ方が入っています。
平組虎舞 5・・・奉納されるはしご虎舞は二頭で演じられます。 平組虎舞 6・・・舞が終わり衣から出てきた若者達です。演技中は顔を見ることが出来ません。隣には先に舞った小学生でしょうか、虎の頭をがっちりと抱いていました。

中野組の皆さんの奉納虎舞です。ここでも才坊振り役は子ども達でした。 中野組 1・・・ちびっこ才坊振り役が頑張っています。
中野組 2・・・顔を虎の頭にしっかりと向けていますね。 中野組 3・・・それにしてもちびっ子才坊振り役、全身で頑張っていますね。

才坊振り役のお母さんでしょうか、力強い掛け声と共に笑顔一杯に舞っている姿が印象的でした。横の方に子ども達がいましたので、虎の舞手は小中学生かなと思いました。
峰岸部落会 1・・・虎を舞う子ども達のお母さんでしょうか、元気な掛け声がかかっていました。 峰岸部落会 2・・・あらよ、しっかり舞って、そんな声が聞こえそうでした。
峰岸部落会 3・・・お母さんの表情が何とも言われません。 峰岸部落会 4・・・頭を持つ方が首乗りをしているのでしょうか。
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