民俗芸能アラカルトに戻る


          熊野権現・開眼護摩供


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 ほっづぎある記 心のオアシス  

location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>民俗芸能アラカルト権現舞あれこれ>熊野権現開眼護摩供


 サイトマップ


2007年7月1日、大乗神楽中興の祖、永岩法印没後百三十周年記念「大乗神楽の里に神遊ぶ」と題して、花巻市笹間地区体育館で旧和賀郡の大乗神楽の大会が行われました。

その中で、「熊野権現」開眼護摩供並びに永岩法印回向の儀式が行われ、導師は聖護院門跡第五十二代門主 宮城泰年師でした。新しく作られた権現様に、熊野大権現を降臨させて権現様が開眼しました。熊野権現は熊野三山の神で、阿弥陀如来、千手観音、薬師如来とされています。熊野三山は、平安時代より全体が浄土の地であると見なされるようになりました。(※頂いた資料から)



開眼護摩供 1・・・新調された権現様を祀る祭壇。

新調された権現様の開眼とは、まさに魂入れの様な神聖な儀式でした。祭壇中央に白い紙で覆われた権現様が祀られ、左側には山伏修験道の姿の太鼓・鉦・ホラ貝の方が座っています。

右側には神社の氏子関係の方が座っていました。

祭壇の前には、山伏修験道の装束に身を固めた方が並びご祈祷されていました。

開眼護摩供 2・・・ホラ貝の合図で儀式が始まります。 開眼護摩供 3・・・中央の白い紙がかかっているのが権現様。
開眼護摩供 4・・・導師によって紙がとられ開眼です。 導師の聖護院門跡第五十二代門主「宮城泰年師」が、覆われている紙をとって権現様の顔が現れます。私は大乗神楽の権現様を始めてみましたが、髪がなく頭の中央部が丸くなっていました。
開眼護摩供 5・・・祈祷が始まり護摩木に火が入ります。 導師が祈祷をあげ、祭壇下にある護摩木に火がつけられます。最初は煙だけでしたが、どんどん火が大きくなり圧倒されます。

テレビ等では見たことがありますが、本物の火は初めてです。目の前で燃え上がる護摩木の火は、ものすごく神々しくさえ思えました。
開眼護摩供 6・・・護摩木がどんどん燃えていきます。 開眼護摩供 7・・・炎が2mぐらにあがると迫力がありました。
開眼護摩供 8・・・「聖護院」の導師「宮城泰年師」のお話。 京都から花巻空港まで来られた、「聖護院」の導師「宮城泰年師」です。挨拶の中でお話しされていましたが、・・・ 私たちの世界から、身近においでになった神様の居場所が無くなっている、心の中からも私たちの神様の居場所が無くなっている。どこかに行ってしまわれたという事になったんでは・・・、このお話しに妙に納得した私です。

忙しい追われる生活の中にあるからこそ、神社等で舞われる神楽を見ることで、舞う方と一緒の気持ちになれるんだなあと思いました。
                    権現舞あれこれに戻る →