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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>民俗芸能アラカルト>2008宮古市・黒森神楽舞立ち |
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この画像は、神楽衆が笛を吹き、太鼓・鉦を打ち鳴らしながら参道を登ってくる様子です。時刻は午後2時ですが、杉の木が立ち並ぶ参道で暗い場面でした。軽やかな笛の音と、軽快なリズムの太鼓と鉦の音が、心にしみこんでくる雰囲気でした。
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黒森神社の様子です。宮古市山口地区から登った場所に鎮座する黒森神社は、標高330mほどの黒森山にあります。友人の案内で訪れてみました。 黒森神社・・・ かつて黒森山は、巨木に覆われ鬱蒼として昼なお暗い山であったと言われる。山頂に大きな杉があり、宮古湾を航海する漁業者などの目印でもあった。黒森山麓の発掘調査により、奈良時代のものとされる密教法具が出土し、古代から地域信仰の拠点であったことが伺われる。黒森神社は「黒森観音」とか「黒森大権現社」などと呼ばれ、神仏習合の霊山であった。 棟札は、応安3年(1370)をはじめ、応永11年(1404)など17点が現存し、南部家歴代によって造営されたことがうかがえる。また、現在の社殿は嘉永3年(1850)に造営されたものである。 |
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六人の神楽衆が麓から、笛を吹き、太鼓・鉦を鳴らしながら参道を静かに登って来ます。神社の本殿入り口前には、樹齢1300年ほどと推定されるモミの木・カヤの木の巨木があり、身が引き締まるような荘厳な雰囲気を醸し出してくれています。 神楽後援会の方々、神社の氏子の方々、私も含めて30人ほどの方がその様子をじーっと見つめていました。 |
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権現様の保管されている扉が開けられ、普段は見ることが出来ない御居様と呼ばれる権現様がありました。「撮影しても良いですか・・」とおたずねしたら、「沢山撮ってください・・」と言われ嬉しくなりました。 権現様・・・黒森神社に現存する権現様は24頭である。現役を退いた権現様は「御隠居様」と言って、18頭が保存されている。(内16頭が岩手県指定有形文化財)。 |
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神官様がお出でになり、権現様への神入れと巡業中の安全祈願が祈願されました。祝詞奏上時以外は、妙なる笛の音と軽快な太鼓・鉦のリズムがものすごく印象的でした。 舞立ちでの祝詞奏上から ・・・掛けまくも畏き黒森神社の大前に 恐み恐み白さく。千早降る神代の昔、雨の岩戸に御扉開きの御神楽伝え祀りし・・・社に伝え奉る御神楽人らが舞うや手振りのたえなる御神楽を・・・笛の音さやけく鼓の響き勇ましく舞奏で・・・舞立ちの御祭り伝え奉つらすを・・・新玉の年の初めに・・・御神楽人らを世の守り火の守りに守りさきわえ 導き給いて赤き心のただ一筋に 伝え奉らしめ給い・・・常に大神の大御恵みを仰ぎ奉りあがめ奉る・・・おちこちの崇敬者諸々にいたるまで・・・里々村々をあまねく 舞巡りしして目出度く帰り・・・恐み恐み白す。(※神官様の祝詞奏上から) 祝詞の内容は聞き取れないところや、私の能力では文章化できないところがあります。しかし、神代の昔からの神楽人の祈りや、巡業への願いが込められているのだなあと思いました。祝詞を文章化することは不謹慎かと思いましたが、舞立ちの神事の由来理解には必要であると判断し掲載しました。 |
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