事務所でのミーティングが有りましたが、今日の参加は何と8名のみ。男性は自分を入れて2名、女性が6名でした。講師の先生方は、日本洞穴学研究所のYさん、Sさん、Tさんの皆さんです。最初に、岩泉地区地質図を見ながら石灰岩地帯の説明がありました。以下の文章は、講師Y先生の説明を参考にして作成しました。
この地区の石灰岩は、地質学的には安家石灰岩と言われる洞穴が出来やすい石灰岩です。南北にずーっと広がっておりまして、北の方は久慈まで続いています。およそ40kmになる巨大な石灰岩です。石灰岩は水に溶けやすいので、川の働きでどんどん下に地下水脈が出来てきて、それが干上がってきて洞穴になるわけです。石灰岩地帯は地下を水が通って行く特質があります。それらの地点をこれから見ていくわけです。
丸印が水の湧き出している所(泉)です。そのほかにも真ん中辺にありまして、安家の元村付近にも沢山あります。北の方の端神(はしかみ)にも小規模ですがあります。
湧き出してくる水はどこからしみ込んでいのるか、黒い丸印が沈み込みの地点(ポノールと言う)です。沢に水が流れていてポノールのところで消える、地下に消えると言う意味です。龍泉洞から安家まで17カ所あります。更に北に行けば多くあります。それらの一部が龍泉洞の水源地帯と言うことになります。
龍泉洞に集まってくる範囲はおよそ45平方キロぐらいの面積になり、龍泉洞の集水域になります。その北には安家洞の集水域、更に北の方には氷渡洞の集水域、それからその東側にしず(清水)の泉と書いていますが、安家元村の集水域になります。更に北には、はしかみ(端神)の集水域という風に分けられます。
午前中は大体龍泉洞が中心で、午後は氷渡洞の集水域を観察したいと思います。両者を比較することによって、何故龍泉洞の水がきれいなのかと言うことが分かります。
具体的には最初に龍泉洞の中を見たいと思います。龍泉洞は最後に水が湧き出すところです。
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