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その他の洞内生成物・・・

ここでは撮影した画像の中から、私が何とか分類できるものを集めてみました。解説は(※ネット資料鍾乳洞二次生成物の記事)を参照しました。今回の撮影会で入洞した不帰の道(右洞)で初めて見たのが洞穴真珠です。解説文を参照すると、生成される場所が常時地下水が流れていなければならないようです。今まで何回となく入った各所の鍾乳洞ですが、今回初めて見たことになります。

また、細い鍾乳管(ストロー)の中には、下に垂れ下がるものの他に横にねじ曲がった様になり、もしかしてヘリクタイト?ではと思えるものもありますが、ここでは割愛しました。最後の落書は生成物とは違いますが、何でこんな所にと思える事としてあえて掲載しました。

もっと気をつけて観察すれば、色々な発見があると思われます。可能であれば次の機会に撮影したいものです。



石柱・・・

鍾乳石と石筍がそれぞれ成長し、一本につながったものを石柱という。秋芳洞の黄金柱が有名。


目の前に広がる鍾乳洞の壁面には、数多くのつらら石や石筍、それが途中でくつかり一本の柱のように見える石柱があちこちに見られます。不帰の道は高さと幅がそれほど距離がありませんので、ごく近い所で歩きながら見ていると飽きることがありません。

ここでは、石柱の出来始めと思える短くて細い状態のものから始まり、だんだんと太く大きくなっていくのが分かる内容に並べてみました。最後の画像は、天井から繋がった素晴らしいギリシャ古代建築にあるような巨大なものです。一本の石柱ではなく、正面から見えるだけでも十本以上の石柱が一本になり、その間をフローストーンで埋め尽くされた素晴らしい自然の造形物です。この状態のものは左洞の奥に無数にありますが、不帰の道(右洞)ではほとんど見つけることが出来なかったからです。
石柱 1・・・かわいい出来たてとでも言えそうです。 石柱 2・・・のれんのように沢山あります。
石柱 3・・・中央の太い状態、右の細い状態の対比です。 石柱 4・・・やっと届いたようです。これからどんどん太くなりますが、どの位の年数ががかるのでしょうか。
石柱 5・・・中央に太い状態のものがあります。 石柱 6・・・最高の見せ場でした。


カーテン・・・

天井や洞壁から、名前の通りカーテンのひだのように垂れ下がっている生成物。傾斜のある天井や洞壁から地下水が広がらずに線を描いてに流れるときに形成される。曲がったり波うったりしているものが多い。白と茶色の縞模様をしているものをベーコンと呼ぶこともある。白い所は方解石の純度が高く、茶色いところは不純物(主に鉄酸化物)が混じっている。

カーテンを初めて見たのは左洞でしたが、本当に垂れ下がっているカーテン状でした。ここでは二コマだけですが、きれいな状態のものを並べてみました、特にも最後の画像は、カーテンの先端が細く伸びて下の石筍にくっついています。全体の形が、あたかもステージの横でまとめられた、本当にカーテンという名前がぴったりの様子でした。しかし、まだ純白のカーテンは見たことがないのです。

カーテン 1・・・色々な形で垂れ下がっています。 カーテン 2・・・ステー横にまとめられた感じがします。


ストロー・・・

天井から細長い棒のようにぶら下がる生成物。太さはそれを形成する水滴と同じ4mm〜5mmくらいで、中は本当にストローのような空洞になっている。外側は、厚さ0.5〜1mmの方解石の結晶でできている。比較的成長が早く、熱帯ほどその傾向が強い。世界一長いストローはオーストラリアのイースター洞のもので6mもある。


ストローとはうまい表現だと思います。これはつらら石になる最初の段階だと言われます。先端部をよく見ると、必ず水滴がついており上の太さがほぼ同じ状態になっています。最初の二コマ画像はストローの出来がけであり、次第に下へ伸びていっています。中には根元が太くなりつらら石へと成長しているものも見られます。太さや長さ等については触れることが出来ませんので、細かいことは分かりません。根元が太いものについては、つらら石へと成長している段階であると言えます。
ストロー 1・・・本当に出来たばかりの純白のストローです。 ストロー 2・・・色が茶色になっていますが、どんどん細く伸びています。
ストロー 3・・・ストローの根元が太くなりつらら石状になっているものも見られます。 ストロー 4・・・大小様々な形が見られます。


リムストーンプール・・・

リムストーンはフローストーンと同じような生成物であり、一般的に炭酸カルシウムからなる。多くの洞窟で見られ、プールの淵を薄くあふれる水から炭酸カルシウムが沈積にすることよって、その淵に沿って発達する。


リムストーンプールで有名なのは巨大な秋芳洞の千枚皿です。不帰の道は常時水の流れも水溜まりもありません。たまたま水流が豊富な時に造られたものと思われます。左の画像は通路に造られた状態のものですが、右側のものは造られては成長し段々畑のように伸びていました。

リムストーンプールは、左洞の上層部にあり見事だったことを思い出します。足を踏み入れるのが怖いほどなのですが、見た目よりは固い構造になっていました。
リムストーンプール 1・・・通路状にあるプールです。水の代わりに砂粒が入っていました。何時の時代か不明ですが、プールが成長できる穏やかな水の流れがあったと思われます。 リムストーンプール 2・・・段々畑状に成長した小さな小さなプールです。もちろん水はありません。


ケイブパール(洞穴真珠)・・・

天井から常に水滴が落ちているような、浅い水溜りの中にできる、鍾乳石の変り者。1mm〜3cm位の真白い玉。表面がつるつるしたものをケイブパールという。洞床や洞壁にくっついてできるものではなく、砂や礫を核として、うすい方解石の層が何重にもかさなっていることから、雪だるまのように転がって成長すると考えられている。

たまたまでしたが洞穴内を歩いていたら、通路の床にこの頭な状態のものを何カ所か見つけました。思わずリーダーのOさんに、「これはなんですか?」とお尋ねしたら「ケイブパールです」とのことでした。ケイブパールというものは、地下水の水溜まりの中で成長するとばかり思っていたので不思議に思いました。

天井からしたたり落ちる水滴が穿った穴(ポットホール)に取り込まれた鍾乳石のかけらが、流れる水の働きで転がりながら角が取れて丸くなる。川の急流にある甌穴に取り込まれた石ころと同じだなあと思いました。土砂が貯まった状態のもの、これから穴が大きくなる過程のもの、完全に穴が造られ増水時に転がりながら角が取れていく状態のものの三種類です。
洞穴真珠 1・・・くぼみも石も砂混じり状態です。 洞穴真珠 2・・・砂は底にしか無いのですが、水流で石が回転するにはくぼみが小ささ感じがします。
洞穴真珠 3・・・くぼみにびっしりと詰まった小石、これから長い時間をかけて丸く削られるのでしょう。 解説文にありますが、転がりながら薄い方解石が周囲にまとわりついて大きくなるとあります。この場合は純白のものでなく、色とりどりの丸い形の真珠(?)が造られるのでしょうか。


落書・・・

何でこんな所にと思いますね。先に入った調査隊でしょうか、それとも一般の方なのでしょうか。いずれにしても、今までは自由に入られる場所ではないので、専門家の皆さんだと思われます。

壁面に小さく書かれた数字や記号ならば許せますが、赤い大きな文字となると観光地での落書と同じです。書いた人達の良識を疑います。
落書 1
落書 2 落書 2
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