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      2007氷渡探検洞撮影会・鳴龍の滝


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一般観光コースの終点はきらめく星座になります。鳴龍の滝へは特別の許可を得ないと行けないのですが、2007年8月に実施された氷渡洞水系観察会では16名の皆さんが更に奥を目指しました。石灰華段と呼ばれる白い鍾乳石を見ながら更に奥へと進みました。

この時の終点は賽の河原でした。賽の河原は鳴龍の滝からの水が溜まった地底湖になっていて、鳴龍の滝へはここを越えないと行けません。この場所にいると、近くにある滝の水音が聞こえてきます。ものすごい音がしていますが、その様子は見ることが出来ません。流れ落ちる音から判断して、水量がすごいなと思いました。



賽の河原 1・・・8月に来たときの賽の河原です。ずるずると滑りました。 この場所は水面までかなりの斜面で泥混じりになっています。不用意に歩くとずるりと滑り転倒します。足下も周囲の壁も本当に泥だらけで、気をつけないと大変です。

この時のリーダーY先生のお話ですと、この場所の水位は地表に降った雨の影響で簡単に水位が上昇すると言います。
賽の河原 2・・・滑りながらやっとの思いで水際で撮影しました。奥の方が見えています。 ここから先は、賽の河原(地底湖)が水没し先へは進めません。私も泥だらけになりながら撮影したのですが、予想に反してきれいには写っていませんでした。


さて今回10月の撮影会では、参加者は私とリーダーのOさんの二人だけです。初めから汚れる覚悟でしたので、リーダーのOさんが先頭になり左側に沿って慎重に歩きました。入り口からここまで、内部を精査し説明をお聞きし、感動した場面を撮影しながらここまで約3時間ほど経過しています。

撮影した画像に記録された時刻から判断すると、この場所を抜けるのに7分ほどでした。
賽の河原 3・・・Oさんが先頭になり水深60センチの所を慎重に歩きます。 Oさんが背にしているのは、青き地底湖で使用するゴムボートです。普段は賽の河原の場所に保管しているのですが、何日か前の増水で流され探すのが大変であったと言います。

私も撮影しながら後から続きました。水深は膝上(水深60センチ)ぐらいでしたが、左壁からずれるとたちまち深くなるようでした。気をつけて水をこぎました。
賽の河原 4・・・奥に進むにつれて浅くなり周囲が狭くなります。

しばらく進むと両側が狭くなり水深も浅くなり、滝から落ちる水音が間近に聞こえてきます。

やがて狭い水路状になり、両側の壁が迫ってきます。水がどんどん流れてきますが、水量はそれほどではないのが幸いでした。

煙のようにたなびくのは私の身体から出た湯気で、湿度100%の場所では息を吐くと白くなります。レントゲン撮影ではないのですが、息を止めて、なるだけカメラを離してシャッターを切らないと白くなってしまいます。

 

鳴龍の滝からの流れ 1狭い谷底状になっている水路部分。煙のように見えるのは身体から出た水蒸気です。 鳴龍の滝からの流れ 2・・・滝下から染み込んだ水が出てきています。

この滝が目指していた地底の滝・鳴龍の滝です。滝の高さは3m近くあるのでしょうか、今回は水量が多くないので幸いでした。水しぶきで汚れることもなく撮影できました。ストロボの光で流れが止まり、実際よりは規模が小さく見えています。

画像をよく見ると、滝の落ち口が削られています。今は穏やかな水量ですが、状況によっては急流になるのでしょう。私達は右側の手前を登りこの滝を越えました。撮影した画像で見るときれいな地底の滝ですが、実際は暗黒の世界にある地底の滝です。ヘッドライトの光を唯一の頼りにし一歩一歩慎重に崖を登ります。
鳴龍の滝 1・・・全景です水量が多くないせいか、落下したところから岩石に染み込んでいました。 鳴龍の滝 2・・・上部中央のようす、この滝の右側を登り奥に向かいます。


鳴龍の滝に流れる水路・・・ここを歩いて青き地底湖まで進みます。 滝を越えると狭い流れに入ります。この中を歩いて進みますので、そんなに広い空間ではないのです。この時は足元を見て歩くのがやっとであり、周囲の状況迄は気が回りません。

この狭い水路状の谷を抜けると目指す終点、青き地底湖になります。
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