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        久慈市山形・内間木洞

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岩手県山形村(2006年3月6日から久慈市と合併)にある内間木洞は、岩泉町との境界にある遠島山の北側の麓にあります。安家洞や氷渡探検洞は南側の麓にあり、直線距離にして8km程になります。

この鍾乳洞への入洞は調査研究のために限ると位置づけられ、残念ですが一般公開はされておらず、氷筍の作られる2月中旬に一回だけの一般公開になります。ケービングクラブや研究者の洞内踏査、子供達の洞窟観察が年間を通して行われてきました。

内間木洞の規模は、現在総延長総延長6,350m位ですが、まだ調査していない部分も多く、日本有数の規模を持った鍾乳洞だと言われています。

内間木洞は、入り口から少し入ったところに「千畳敷」と言われる広間があります。ここを中心に、「北洞」、「南洞」、「稲妻洞」、「風寒洞」の4つの主洞と、それに連なる多くの支洞からなって居ます。

洞内の平均気温は6〜7℃ぐらいです。見学通路は粘土、転石、岩場、急斜面など足場の悪いところがあります。また、天井が低く、しゃがまないと歩行できない場所があります。

昭和56年に、岩手県史跡調査員・小田島緑郎氏の調査によって、洞内から、石器や土器、動物の骨などが発見されており、石器時代の住居跡であることが確認されました。(当日配布の資料から)



久慈市に向かう道路脇に、内間木地区への入り口があり、塩の道案内図がありました。藩政時代に、海岸で作られた貴重な塩が運ばれた街道とのことでした。ここから車で5分ほど進みますと、新しく作られた野外観察棟が4棟ほどあります。この施設は、ハイキングコースや登山の基地になります。現地はかなりの積雪があり、公開日以外は往来が大変だと思われました。

内間木洞 1 内間木洞 2 内間木洞 3


入洞に先駆けて受付があり、諸注意がありました。ショックだったのは、氷筍以外の写真撮影が禁止と言うことです。理由は、コウモリの冬眠を妨げるからとのことでした。言われてみれば当然でしたが、生息地(冬眠中のコウモリは撮影しない約束で)が限られるのでその場所以外では良いでしょうとなりました。ガイドの方は私と同年配の方で、受付の係員から先生と呼ばれていました。

一回あたりの人数は10名以内で、私達のグループは6人でした。しかし、どんどん行列が出来てきます。おかしいなと思ったら、受付をしないで入って行くのでびっくりです。どうやら一般公開の受付で入洞する人達ではなく、ケービングクラブの方々のようでした。そして家族でしょうか、ちびっ子が多いのには驚きでした。
内間木洞 4 内間木洞 5 内間木洞 6


この洞窟は、昔から地元の人々の信仰の対象になっており、入ったところに「春日大明神」を奉った小さな社がありました。入洞の無事を祈願し皆さんが拝んでいます。この場所から先がかなり狭くなり、足下はがれき状の石があります。ここを通り過ぎると、やがて目の前にきれいな氷筍群が見えてきます。
内間木洞 7 内間木洞 8 内間木洞 9
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