ガイドの方の話にもありましたが、今回の洞内整備のために内間木洞を所有者から買い取り、公的な立場での開発が出来るようになったことは、鍾乳洞フアンの一人として嬉しい限りです。2005年度には、山形村の予算で洞内整備と、県道から洞窟への案内板等の設置、休憩所などの増設が行われました。洞内整備としては、歩きにくい場所への鉄骨階段の新設や、最深部の「神秘の門」付近の階段通路の設置と照明の増設等があり、安心して見学できるようになっています。
これらの整備は、従来行ってきていた周辺地区の子供達の野外学習の場から発展し、今後増えると思われる中・高生の学習旅行の受け入れを考えての事だと言います。願わくばでの想定ですが、冬期に限定した年一回の氷筍観察一般公開のみならず、年間を通しての一般公開が可能になれば嬉しい限りです。そのためには、洞内環境整備の充実と共に、現在の行き止まり場所より奥に入られるような開発が必要だと思われます。
現在のままでも、
氷筍が見られる場所としての評価は素晴らしいものがあります。しかし、本格的な鍾乳洞としての魅力は今の状況では不足であり、見せ場が多くはないと思われます。言わずもがなのことですが、観光開発の促進と鍾乳洞を自然状態で保護すると言うことは、相反する条件が多すぎます。
2006年3月6日からは久慈市と合併して、新設久慈市教育委員会の管轄になります。さらなる充実があれば嬉しいなと、鍾乳洞一フアンとして願わずには居られません。最後になりましたが、「先生」と呼ばれていたボランティアガイドの方に改めて感謝いたします。 |