location:uchinome.jpトップ>岩手の鍾乳洞久慈市山形内間木洞氷筍鍾乳石1>鍾乳石2


 サイトマップ


ここでは見事なフローストーンを集めてみました。鍾乳石を見つけながら薄暗い照明の下での撮影です。その時はそれほど感動はしないのですが、画像処理をして居る過程で浮き上がってくる圧巻にいつも驚いています。今回の内間木洞も同様でした。氷筍の様子には、皆さんが声を上げて感動しておりました。しかし、その奥の洞内では薄暗い照明の下で歩くのに必死で、変化のある鍾乳石を見つけて感動している余裕はないと思われます。

ほんのりとしか見えない薄暗い洞内に、こんなにも感動する自然の造形美が見られるとは驚きです。ほぼ120m程の奥行きですが、願わくば洞内整備をして、常時一般公開されたら良いなあと思うのは私だけではないと思われます。
内間木洞 33 内間木洞 34 内間木洞 35
内間木洞 32 内間木洞 41  


同様のフローストーンですが、カーテンが形成されている画像です。内間木洞の南にある氷渡探検洞で見たカーテンほどではないのですが、きれいに作られていました。
内間木洞 36 内間木洞 37 内間木洞 38


入り口から120m程進んだところに「神秘の門」があります。ここは「北の広間」の最深部であり、一般の人はここから先には進めません。画像では大きく見える入り口ですが、人がやっと通られるくらいの隙間です。ここから奥に「北洞」が広がっています。

最後の画像は今回のお気に入りの画像です。シャンデリア状のフローストーンの下に、あたかも山脈状に広がる石筍の繋がりです。

内間木洞 39 内間木洞 40

ガイドの方の話にもありましたが、今回の洞内整備のために内間木洞を所有者から買い取り、公的な立場での開発が出来るようになったことは、鍾乳洞フアンの一人として嬉しい限りです。2005年度には、山形村の予算で洞内整備と、県道から洞窟への案内板等の設置、休憩所などの増設が行われました。洞内整備としては、歩きにくい場所への鉄骨階段の新設や、最深部の「神秘の門」付近の階段通路の設置と照明の増設等があり、安心して見学できるようになっています。

これらの整備は、従来行ってきていた周辺地区の子供達の野外学習の場から発展し、今後増えると思われる中・高生の学習旅行の受け入れを考えての事だと言います。願わくばでの想定ですが、冬期に限定した年一回の氷筍観察一般公開のみならず、年間を通しての一般公開が可能になれば嬉しい限りです。そのためには、洞内環境整備の充実と共に、現在の行き止まり場所より奥に入られるような開発が必要だと思われます。

現在のままでも、 氷筍が見られる場所としての評価は素晴らしいものがあります。しかし、本格的な鍾乳洞としての魅力は今の状況では不足であり、見せ場が多くはないと思われます。言わずもがなのことですが、観光開発の促進と鍾乳洞を自然状態で保護すると言うことは、相反する条件が多すぎます。

2006年3月6日からは久慈市と合併して、新設久慈市教育委員会の管轄になります。さらなる充実があれば嬉しいなと、鍾乳洞一フアンとして願わずには居られません。最後になりましたが、「先生」と呼ばれていたボランティアガイドの方に改めて感謝いたします。

←鍾乳石1のページに戻る               久慈市山形・内間木洞に戻る →