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     2008岩手・花巻胡四王神社蘇民祭


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山頂を目指す前に水ごりをする男衆。 この行事は1月2日に社務所前の餅つきに始まり、市民の無病息災、商工繁昌、家内安全と国家安泰五穀豊穣を祈る祈年祭(としごいのまつり)を執行し、数十名の青年が松明を手に裸参りで山頂に到着、場内外のを清める浄火祭の後、力餅をまき、蘇民袋の争奪戦を展開するもので、正月の神事にふさわしい雪と火と裸の勇壮な伝統行事である。(※頂いたポスターから)

年末に訪れたとき、社務所にいた方が「今年社務所を直して立派にしたので、今度の蘇民祭はこけら落としですよ」と話してくださいました。

裸行列が山頂を目指す前に水ごりが行われます。気温がマイナス2度ぐらいありましたので、見ている私たちの方が身震いしました。
松明を灯して雪の急坂を登る裸の男達。 ふもとの社務所から山頂まで500m以上ありますが、急坂であることと積雪が多いので、歩く方は一歩一歩階段を踏みしめて登ります。

中腹あたりまで登ってくると、松明の油が燃え尽きて弱くなります。画面の右端の場所で新しい松明と交換しますが、点火されたばかりの松明は火力が凄いのです。6m位離れている私でさえ、強い火勢を感じたくらいです。

画面の前から3人目に、昨年も見たちびっ子裸参りが元気に参加していました。参道から離れた私は、雪の中に(30センチ位)埋まりながら撮影しました。
男衆の上に乗せられて元気に両手を挙げるちびっ子。 松明を掲げた男衆が神前で祈祷を受けた後、境内に井桁に組まれた木に点火されます。力餅がまかれ、審判長の挨拶の後蘇民袋が神殿から出されます。

男衆の揉み合う最中に、バケツで水がかけられます。もみ合いの熱気で直ぐ蒸発するのでしょうか、湯気が立ちこめているのが見えてきます。

先ほどのちびっ子が男達の上に乗り気勢を上げます。小学校低学年かなと思いますが、元気に両手を挙げ周囲の人からやんやの喝采を受けていました。

その後、蘇民袋争奪戦はふもとの社務所を目指し坂を下ります。
坂の途中を下りながら揉み合う争奪戦の男衆。 今年は車を下に置きましたので、私も男衆の追っかけをしました。登りは凄い息切れがしますが、雪の階段を降りるのはかなり大変です。と言うわけで参道階段脇の雪の中を降りました。

先に移動して良い場所を探しますが、争奪戦の動きは時として参道から外れ山腹を下ります。なかなか良い場所がないのですが、私自身雪の中高い場所に居ての撮影でした。

蘇民袋を抱いた若者が絶対に離さないので、あちこちでもみ合いがもの凄いことになります。諦めて先に降りる方が居ましたが、審判役の古老達が「ここから下に行くな・・」と叫んでいました。詳細内容はこちらから