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         遠野市土淵町・かっぱ淵


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橋を渡って通路から下流を眺めた様子、淵の出口に小さな祠があります。 昨年のNHK朝ドラの撮影場所でもあり、観光シーズンには歩行者天国並みの人出で賑わったようです。常堅寺の山門をくぐったところに祠があり、ここにはかっぱの姿に似せた狛犬があります。

かっぱ橋を渡ると様相が一変します。足下にはかなり水量がある流れと、岸辺の両側が木立の中にあり日中でも暗い雰囲気になります。夕方や夜だったら、気の弱い方は近づけませんね。もちろん照明等は一斉ありません。以前に来たときは春先でしたが、木々の葉っぱが無く河童が出る雰囲気はありませんでした。

現場の案内から・・・
遠野の河童は顔が赤いといわれ、その伝説は数多く残っている。「小烏瀬川の姥子渕の辺に、新屋の家といふ家あり、ある日渕へ馬を冷やしに行き、馬曳きの子は外へ遊びに行きし間に、河童出でてその馬を引き込まんとし、かへりて馬に引きずられて厩の前に来たり」遠野物語五十八話

民話の落ちは、掴まったかっぱは悪さをしないという念書をとられて離されることになります。その時に、恩返しの何かを残しています。各地にこのような伝説が残されています。
流れにぶら下がるキュウリのエサ、かっぱ釣りです。 祠の後ろから川の上流を見た様子です。かっぱ淵の標識杭に、細い木の枝がくくりつけられ先から糸が垂れています。緑色の細長いものが下がっていました。

側に行ってよく見たら、なんとなんとかっぱの大好物のキュウリです。しかも先端が割られているではありませんか・・。

遊び心のある関係者が、ここを訪れる観光客に夢を持たせてくれるかっぱの捕獲場です。そう言えば、遠野市観光協会では「かっぱ捕獲証」を発行しています。確か一枚200円だったと思います。
かっぱの神様を祀った祠と側の陶器製のかっぱ座像。 小さな祠があり、その両側には90センチぐらいの陶器製のかっぱが置かれています。右側のかっぱは赤ちゃんに乳を飲ませている姿です。この内容については、現場にある案内からお読み下さい。

現場の案内から・・・
この阿部屋敷の水ごうの流れ渕には、河童駒引きの伝説を伝える河童神様を祀っている。祠の中には乳首の縫いぐるみが奉納されており、乳の信仰に転化している興味深い民俗がある。
祠の中の様子です。木彫りのかっぱ、ブロンズ製の女性かっぱ、そして乳房の縫いぐるみがあります。 小さな祠の中の様子です。正面にある写真は、確かかっぱじいさんと呼ばれた地元の方ですね。木彫りのかっぱやブロンズ製の女性かっぱが座っています。

左下の箱にあるのが奉納された布で作られた乳房状の物です。

カッパの神は乳の神であり、乳児のある母親が母乳の出がよくなるよう祈願するとよいとされている。祠には、女性が奉納した赤い布による乳房を模ったぬいぐるみのようなものが置かれている。(※ネット資料から)