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        2009石鳥谷町・たろし滝


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滑らないように後援会の皆さんが階段を作ってくれていました。 測定日になっている2月11日は、各地のイベントに出かける都合でここ何年かは二三日前に現場を訪れる様にしています。

例年と違い嬉しかったことは、山の登る斜面に上まで圧雪を削り階段状になっていたことでした。保存会の皆さんの労力奉仕の結果だと思われます。今まではロープに掴まらないとずるずると滑りました。

ここまで登って来ると、例年ならば正面に巨大な氷の柱が見えるはずなのですが、暖冬の今年は予想通りに巨大なたろしは成長していません。
たろし滝はありません。中央上にある黒い部分が沢水の流れ落ちるところになります。

更に登って側まで行くと、本来巨大なたろしが作られる沢が剥き出しになっています。画面中央に二本のつららがあり、その中央部が黒く見えています。

黒い部分が上から流れてくる沢の底の部分になり、近くで見ると雨だれのように水が流れ落ちています。また、例年は左側のつららが地面まで繋がることがないのですが、今年は何とかしたまで垂れ下がっていました。

手前に見えるのが崩落した氷の柱です。 画面が細長いのですが、上のつららと崩落した氷の柱を入れるために原画のサイズで表現してみました。

中央に二本のたろし(つらら)が見えていて、右側のたろしの中央が黒くなっています。例年ですと、この部分から流れ落ちる水が凍り付き、どんどん太いたろし(つらら)に成長するはずでした。

今年の岩手は暖かい冬で暖冬でした。私の予想ですが、12月から1月にかけてそれなりの太さのたろしが成長したが、一月後半の暖かさで雨が降ったこともありました。その時に溶けて崩落したものと思われます。

崩落して転がっているたろしは、2m位の長さと40cm位の太さがありました。ですから今年は測定不能という結果になります。肝心の作柄ですが、たろしの太さのみでなく色々な要素が絡み合います。12日付けの新聞でどのように表現されるか関心があります。

崖際の場所には、可愛い氷筍(下から延びるつらら)が成長するのですが、今年は30cm程のものしか見られませんでした。
本来ならばここに巨大な氷の柱があるのですが・・。 沢水が流れ落ち、滴になって飛び散ります。これでは氷にはなりません。昨年はこの場所に、太さ150センチほど、胴回りはおよそ5mほどになっていました。

二月の中旬を迎えますが、これから寒気がやってきても巨大なたろしは成長しませんね・・。暖冬は過ごしやすくて良いのですが、寒いときはがっちりと冷えないと、生き物の成長リズムが狂いおかしな事になります。

2008年のたろし滝の様子はこちらからご覧下さい。