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        岩手山登山口・馬返し


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ガスの晴れ間のハート谷、沸き立つ雲の方向に山頂があります。
盛岡まで出かけたついでに、滝沢村岩手山登山口・馬返し(柳沢コース)まで走りました。最近訪れたのは10年前のことですが、一直線の登山道を車で一気にこの地(標高600m)まで来ました。馬返しまでの道路の北側は陸上自衛隊の演習地になっており、ばら線と共に立ち入り禁止の表示があちこちに立っています。

思い起こせば最初に訪れたのは昭和30年の夏ですから56年前のことになります。北上市の家から滝沢駅まで列車で、駅からここまで徒歩で10km程でした。当時は歩くのが普通ですから、それほど辛いとは思いませんでした。何時間掛けて登山をしたかは忘れましたが、父親がリーダーで弟達と外輪山内にある山小屋に宿泊した記憶があります。小学校一年生まで盛岡市で育った私にとって、岩手山は憧れの山でもあり学生時代から何度も登山しました。

初任校が盛岡市太田地区でしたので、朝な夕なに、校舎の廊下からも雄大な岩手山を眺めて暮らした5年間でした。高学年の子ども達(5・6年生)と保護者の皆さんと一緒に三回ほど登山もしました。今想えば、かなり無茶な夏休み行事だったかも知れません。

正面に見えているのは通称ハート谷と呼ばれる崖崩れの斜面で、ハート谷の右側が五合目のがれ場でした。がれ場登りは辛いのですが、天気が良ければ眼下に広がる遠望は素敵でした。

76歳の私には、重いカメラを背負って登るなんて体力がありませんし、気力も失せています。下から見上げて当時のことを想い出すのがいいところです。あえて言うならば、バーチャル登山とでもなりますか・・・。

馬返し口 500m程下にある駐車場から、岩手山麓森の道(遊々の森キャンプ場)を通って登山口まで来ます。

この場所には記念碑やログハウス的な建物があり、トイレと水飲み場が設けられています。たまたまでしたが、同年代の女性が休んで居られました。登られたのですかとお聞きしたら、「体力が無くなり5合目から引き返したの」とのことです。

主人は一人で頂上まで行きましたよ・・、と笑っておられました。何しろ私と同じ年とのことですから、すごいなあと感心しました。
登山道案内図 10年前に見たときは詳細は案内看板はなく、簡単な見取り図だけでした。この柳沢コースは標準的な登山コースであり、多くの皆さんが利用されています。
ここからが登山路になります。

ここからが本当の登山路になります。画面からは少し下っているようにも思えますが、少し進むと一気に登り道になり、しばらくは林の中を歩くことになります。

何回か登山した想い出の中からですが、意外と辛い登り道よりも下り道が疲れてしまい、登山靴の中で親指の爪が潰れてしまったこともありました。

速く下れるのはいいのですが、登山靴の選び方にも気をつけないと大変であったことが想い出されます。

巨大なハート谷、がれ場になります。 駐車場から300mmレンズで切り取ったハート谷の様子です。ガスがかかりすっきりとしなかったのですが、合間を見て何コマか撮影した中の一つです。

5合目のがれ場は右側にありここには写っていません。拡大画面にすると、ハート型の右端上に大きな岩場が見えます。この岩場は御蔵石(1560m)と言い6合目にあたります。

6合目のがれ場まではほとんど林の中を歩きますが、二ヵ所ばかり斜面の部分があります。望遠レンズでじっくりと眺めたら、一列に並んで歩く登山者を見つけました。もしかすると、御蔵石の周辺にも登山者が居られるかも知れません。