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        平庭闘牛大会もみじ場所


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杭に繋がれ試合を待つ牛、穏やかな表情をしています 闘牛場の裏手に、試合に参加する牛達(短角牛)が杭に繋がれておりました。牧場で放牧されている牛とは違い、どれも闘牛のために飼育されている大型の牛でちょっと怖いぐらいでした。

頂いた資料によりますと、久慈市は全国でも有数の日本短角牛の産地であり、その短角牛が闘牛の素牛として全国に供給されています。

闘牛の本場である新潟県や沖縄県、鹿児島県徳之島等で「南部牛」として名牛となって活躍しています。しかし、近年の畜産を取り巻く情勢は非常に厳しく、飼育される方も頭数も減少しています。

闘牛場の中央で勢子に引かれて近寄り、睨み合います。このあとすぐ激突します。 初めて目の当たりにした闘牛ですが、試合の進行につれてカメラを構えた場所からどんどん位置が変化していきます。

試合は七回あったのですが、家に帰り画像処理をしていたら試合順序が分からなくなりました。かなりのコマを撮影したのですが、「にらめ合い」と「ぶつかり合い」の二つにしか分けられません。

この画像は「勢子」にひかれて入場し、東西の牛がにらめ合う瞬間ですが、口から泡を吹き、大きな目をひんむいて相手を睨めています。

「勢子」からは、「サーサー、イケー」と気合いが入りぶつかり合いが始まります。
厚い額同士がガツンとぶつかり押し合いながら睨めています。 幅広く厚い額同士がガツンとぶつかる時は、一瞬動きが止まります。鼻輪に付けられた綱の引き具合で、ぶつかる力をコントロールするとのことですが、勢子の皆さんも必死でした。

もみじ場所では七試合がありましたが、一瞬で勝負のついたのが一試合のみであり、他の四試合が引き分け、二試合が不戦に終わりました。

会場での説明によると、山形町の闘牛は引き分けが原則です。牛を傷つけないことと、闘牛として一番重要な闘争心を失わせたくないという事でした。ですから、試合が長引き勝ちそうな状態が続いた場合は、勢子と持ち主の判断で引き分けにさせるわけです。
不戦に終わった横綱同士の闘いでしたが・・。 七番目最後の試合は、東西横綱同士の試合です。東側から「あかりパンダ」、西側から「大進号」が登場しました。あかりパンダは岩手県産で1,100kgあり、全国大会にも数多く出ていますが、今年は不安定な状態が続いており、逃げてばかり居て試合になりません。

番外編として八番目の試合がありました。「大進号」と唯一勝った「南部嵐」の対決でした。にらみ合った一瞬の後、南部嵐が勝ち残り今場所の横綱になりました。

※平庭闘牛もみじ場所の詳しい様子は、こちらからお  入り下さい。