2007年ほっづぎある記に戻る


         花巻市・胡四王蘇民祭 ダイジェスト版

ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 ほっづぎある記    

location:uchinome.jpトップ>2007年ほっづぎある記>花巻市・胡四王蘇民祭ダイジェスト版

 サイトマップ


社務所前での餅つきの様子です。

蘇民祭は、古来疫病退散を祈願して行われた行事です。胡四王神社は、大同2年(807年)に坂上田村麿が東征の折、将兵の武運と無病息災を祈願して薬師如来を祀ったことから、この疫病退散を合わせ、国家安穏、五穀豊穣、村中安全を祈願して、慶応元年から蘇民祭が行われるようになりました。(頂いた資料からの抜粋)

社務所前では裸参りの姿で餅つきがありました。この餅は社務所内の遙拝殿で神事に使われ、その後山頂にある胡四王神社の境内で参拝客にまかれ、その直後から蘇民袋争奪戦が始まります。

清めの水をかぶる瞬間です。 男達の後ろが社務所内の遙拝殿です。ここで神事が行われる間、祭壇の方を向いて待機していました。

神事が終わり裸参りが始まりますが、代表の方々8名の皆さんが手桶の水をかぶり身を清めます。せーの・・の合図で頭の上から水をかぶります。

赤い下帯姿の方が代表のようです。
松明を手に一歩一歩雪に埋もれた石段を登る男達。 社務所前から、天狗(猿田彦命)を先頭に胡四王神楽太鼓・蘇民袋とともに、胡四王山山頂にある本殿まで松明を手に、三十数名の皆さんの男達が、雪の階段を静かに登っていきます。びっくりしたのは、小学生のちびっ子が大人に混ざり、松明を持って必死に登っている姿でした。画面の右端にいます。

私も撮影するために、先へ先へと移動しながら急な坂の石段を登りました。息が切れへとへとになりながら、途中まで追いかけるのがやっとでした。

距離にしておよそ500m、標高差100m程ありますので、重装備の私は途中でダウンです。例年よりも雪がほとんど無いのですが、うっすらと積もった雪の石段は本当に辛いものでした。
はっきり見えませんが、蘇民袋争奪の肉弾戦です。煙のように見えるのは身体から出ている湯気です。

険しい雪の参道を息を切らし登り切った裸参りの皆さんは、井桁に組まれた木の山に松明の火を一斉に移し、蘇民祭の行われる境内内外を清めます。

朝つきあげた餅が一般客にまかれ、神社宮司の手から裸の蘇民袋が投げ入れられ争奪戦が始まります。

私もやっとの思いで餅を二個拾いました。参拝客の見守る中、蘇民袋の激しい取り合いが行われ、その熱気が湯気となって辺りにただよいます。


胡四王蘇民祭の詳細はこちらから