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         八戸市・蕪島のウミネコ



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島の北側に広がる野原は、ほぼ等間隔に陣取ったウミネコで占められます。

八戸市鮫町の漁港近くに、ウミネコ繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島があります。以前は名前の示すように島だったと言いますが、太平洋戦争中に陸続きになったと言います。

今まで何度も訪れている蕪島ですが、本格的に撮影する目的で訪れたのは2007年4月の始めでした。もの凄い数のウミネコが島一帯を覆い尽くし、壮大な風景に圧倒されてしまいます。島の上にある蕪島神社を参拝するために参道になっている階段を登るのですが、気をつけないとウミネコを踏みつけてしまいますし、空からは糞の爆弾が遠慮なく落ちてきます。参道入口に傘が置いてあるくらいです。

ウミネコはカモメ科の海鳥で、この蕪島には繁殖を目的として2月下旬に着島し、4月下旬から産卵が始まり、約1カ月間でふ化します。7月下旬に島を飛び立っていきます。繁殖期間には、島はウミネコの別天地となり、その数は4万羽ぐらいと言われています。(※現地の案内看板から引用)

蕪島は八戸市にある面積約1.8ha、高さ約17mの小島。岩手県椿島、山形県飛島などとともにウミネコの集団繁殖地として知られ、繁殖期には約3万羽と推定されている。ウミネコ(カモメ科)は主として日本近海で繁殖する。青森県では中津軽郡、南津軽郡を除く各郡の市町村で毎年見られる。
雌雄同型、頭頚部が白色、胴部は淡黒色の優美な色彩である。生存年数(寿命)は20年余。2〜8月にかけて蕪島で生活し、冬季は四国、九州あるいは中国大陸南岸に移って過ごすが、近年は一年を通して蕪島で過ごす個体もある。つがいを形成し、1m四方ほどのなわばりを持つ。(※活彩あおもりより)


4月初めから5月末にかけて、三回ほど蕪島を訪れました。ねらいは産卵と、可愛いヒナの様子を撮影するためでした。次のページで可愛いヒナの様子を紹介いたします。



蕪島の入り口参道です。

蕪島への入り口にある参道です。かなりの急勾配の階段を登ると、頂上には蕪島神社があります。画面のあちこちに白く見えるのが、場所取りをしているウミネコたちです。

蕪島の地形・・・長さ300m、幅140m、高さ19m、周囲800m、面積約1.7ha、岩石は輝緑凝灰岩。
(※ウイキペディアより)

八戸小唄の歌碑。

唄に夜明けたかもめの港
  船は出てゆく南へ北へ
   鮫のみさきは潮けむり

入り口鳥居の右に大きな石碑があります。カモメの港と言われるくらい、産卵、育雛シーズンには訪れています。
8月を過ぎると、ぱったりと居なくなります。

八戸小唄は、新興都市八戸市が、鮫港の築港完成を祝い、市の発展を祈って作ったと言われています。昭和6年(1931)のことでした。(※ネット資料から)

寄進された石灯籠がずらりとあります。 蕪島神社は漁業の神様でもあり、寄進された石灯籠が階段の両側にずらりと並んでいます。灯籠の先には一羽だけ止まれる場所があり、さながら置物のように見えています。


蕪島神社の本殿ですが、あちこちにウミネコの糞がついて白くなっています。ガラス張りですから神殿の中には居ませんが・・。手洗水の様子もウミネコです。

神社の周囲にはフェンスがあり、島の中には立ち入り出来ないように保護されています。また、通路にはブロックが敷かれ周囲をぐるりと回ることが出来ます。高いところから見た様子は壮観であり、一面に広がる白い点々がウミネコなのです。
蕪島神社の本殿。 ウミネコが形作られた手洗の場所。
島の頂上の周囲がきちんと整備されています。 1平方に1−2羽居ますので、全体では3〜4万羽とも言われています。


あちこちにいたウミネコの様子を撮影してみました。左から、一本足で立ち穏やかに寝ているような顔、中央も眼が細くて可愛い顔、最後はちょっと突かれそうな雰囲気の顔です。
ウミネコの表情 1・・寝ているのでしょうか。 ウミネコの表情 2・・眼が細くて可愛いのです。 ウミネコの表情 3・・ちょっと手を出すと突かれそうです。


あちこちで見られる交尾の様子です。種族維持のための来島ですから、ごく自然の様子です。交尾後ほどなくして、ニワトリの卵ぐらいの大きさの卵を2個ぐらい産卵すると言います。
交尾の様子 1 交尾の様子 2 交尾の様子 3
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