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           平泉町・毛越寺


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毛越寺のシンボルでもある大泉が池と出島石組み・池中立石、いつ見ても心休まる風景です。

2008年紅葉シリーズの最後は、世界遺産登録延期で話題になった平泉町・毛越寺の様子です。私にとって毛越寺は、心のオアシスとでも言える安らぎの場所でもあります。一月の常行堂・二十日夜祭りでの蘇民祭、五月の春の藤原まつりでの延年の舞、同じ五月に行われる曲水の宴、六月のあやめまつり等々で訪れる場所になっています。

今年六月の地震で大きな被害を受けた岩手県ですが、地震災害と相まって観光地等への風評被害が大きく、観光地としては大変だったようです。例年ですと駐車場が満杯になるのに、今年は例年より少ないと係の方が話しておりました。

紅葉の時期になると毎年訪れる毛越寺ですが、今年は庭園に残っている礎石等を入れながら撮影してみました。場所によっては超広角レンズを使用していますので、画像のひずみ等があることをお断りしておきます。毎年見ていて気がつくのですが、紅葉の美しさは木々の葉が色付いているところに光線が十分に当たる角度が美しいのです。その点からすると、昨年の毛越寺の紅葉よりもちょっぴり彩りが冴えないなと思いました。

解説記事は、いただいた資料「特別史跡・特別名勝 毛越寺」と現場案内立て札からのものです。



入り口から程ないところにひっそりとある芭蕉の句碑です。正面の本堂の美しさに惹かれると、つい見逃してしまう場所です。左側の年代物ですが、ちょっと文字が読み取れません。

芭蕉句碑・・・
元禄二年(1689)高舘を訪れて詠んだ、「夏草や兵どもが夢の跡」を刻む。左の小さい碑が芭蕉の真筆といわれ、芭蕉の甥・碓花坊也寥(たいかぼうやりょう)禅師による建碑。右の碑は、文化三年(1806)に地元俳人素鳥たちによって建てられた副碑。
芭蕉句碑 1・・・新旧の石碑が二つ並んであります。 芭蕉句碑 2・・・左側の真筆部分と言われる石碑。


今回初めて撮影した礎石のある場所です。ここからの眺めが一番良くて、池の水面越しに対岸の様子がきれいに見えますし、何よりも水面に映る木々の面影が印象的なのです。写真的にはちょっぴり難しく、高い場所から俯瞰するかしないと礎石が良く分かりません。

現場に復元予想の絵がありますが、ここに二階建ての総門があったとは想像できませんが、直系一メートル近くの礎石を見るとなるほどなと思われます。

南大門跡・・・
二階惣門ともいい、両脇に仁王像を安置し、正面に「金堂円隆寺」の勅額を掲げ、門の東西に築地塀がめぐらされていた。礎石十二個が完存する。
南大門跡広場から 1・・・一番の展望場所です。水面がすっきしりとして鏡のようになっていました。 南大門跡広場から 2・・・思いっきり礎石を入れてみました。
南大門跡広場から 3・・・礎石に最接近してみました。この上に巨大な柱が立てられていたなんて信じられません。 南大門跡広場から 4・・・池の周囲を回る散歩道、きれいに手入れがされています。


南大門跡から左に進むと、いけに突き出ている岩場が見えてきます。ここには松の木が生えていてほどよい木陰を作っています。奥には開山堂が見えています。 松の木の後ろに見事な紅葉の木々があります。

築山・・・
池の南西側に作られた築山の部分です。この築山は、南東部に位置する出島石組と対応の位置にあり、海岸の岩山の景観が表現されている。

築山 1・・・松の木がありその奥にカエデがあります。水面に映った紅葉も良いものです。 築山 2・・・開山堂側から見た裏山の様子。


開山堂へ向かう道の下に、あやめまつりになると咲き誇る池があります。今は何もありませんが、水面に浮かぶカエデの葉が何とも言われない寂しさを見せています。色とりどりのカエデも良いのですが、水面に浮かぶカエデの葉も趣があります。

開山堂は木々に囲まれた中にあり、木漏れ日の中で見られる光と影の情景が気に入りました。子ども達が体験学習に来ていて、真っ赤なカエデを見て「きれいだー・・」と触っていました。

開山堂・・・
毛越寺開山慈覚大師をまつりするお堂で、他に両界大日如来像、藤原三代の画像を安置。
開山堂周辺 1・・・今は何もない池ですが落ち葉が浮いています。 開山堂周辺 2・・・冬支度が出来た松の木と開山堂。
開山堂周辺 3・・・木漏れ日の奥にあやめの圃場が見えています。 開山堂周辺 4・・・背丈は低いのですが見事な色づきです。
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