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八幡平登山道路を岩手側から秋田側に抜けるとき、はるか下の方に真っ白な湯気が舞い上がっているのが見えてきます。これが大湯沼から発生する大量の湯気なのです。実際に大湯沼まで行き驚いた記憶がありますが、学生時代や我が家の子供達が小学生の時に見た大湯沼はこんなものではありませんでした。現在立ち入り禁止のロープの下近くまで一面の湯沼で、もうもうと上がる湯気が凄かったのです。

大湯沼・・・
この湯沼は、紺屋地獄のような池が沢山集まってできたものです。中州は天然蒸気からの沈殿物が貯まり、すでに泥火山やマッドポット(泥つぼ)ができ成長したものです。東側は今は静かですが、水面下に沢山見える泥火山やマッドポットから以前の活動が想像されます。西側は活発に活動していて、水温は83℃以上あります。この沼は西の方にどんどん拡がっています。

危険立ち入り禁止・・・高温の火山性ガスのため火傷や中毒の恐れがあります。

中坊主地獄(ふとう泉群)を過ぎて坂道を登り切ると、目の前に真っ白湯気を出している湯沼の様子が目に入ります。

現在は案内看板にも書かれていますが、かつての湯沼は干上がってしまい小さな泥火山が無数にあります。前に来たとき(30年以上前)は、ロープの下から湯沼で広々としていました。
北側から見た大湯沼の様子 1・・・以前よりは湯量が少ないし手前が干上がっています。
北側から見た大湯沼の様子 2・・・干上がったところにはミニ泥火山が沢山あります。 北側から見た大湯沼の様子 3・・・ミニ泥火山の拡大画面。
以前の記憶ですと、ぐるりと周囲を回る道路があった様に思いましたが、現在は途中から進入禁止になっています。たまたまこの時は南風でしたので、周回コース南側の行き留まり場所まで歩いてみました。

南側の通路から大湯沼を見た様子です。ほとんど干上がっていて湯沼の様子は伺えません。干上がった場所にはミニ泥火山が数多く見られます。

残念ですが、湯気を出している湯沼付近へは近寄れません。
南側から見た大湯沼 1・・・正面に東屋があり、高いところから眺めることが出来ます。
南側から見た大湯沼 2・・・ここも干上がっていました。 南側から見た大湯沼 3・・・案内看板のある場所です。ベンチがあり、ゆっくりと眺めることが出来ます。

南側散策路の終点近くのマッドポットです。1m位の大きさでしたが、ボコボコという音と共に湯気と泥が跳ね上がります。その瞬間が面白いのですが、先ほどの泥池と同じでねらった瞬間を止めることが大変でした。

水たまり(実際は熱湯ですが)のように見える水面に、側にある小さな泥火山が映って何とも言われない雰囲気になります。本当に側まで行けるのならば、接写で撮影すると大きな火山に見えてきますが不可能な話です。
大きなマッドポット・・・ポコポコと泡が出ています。 マッドポットの中です。っこは活発に噴気があります。
可愛いミニ泥火山、姿が水面に映り逆さミニ泥火山です。 山頂部が爆発で吹き飛んだような姿の泥火山。


大湯沼の中にあるミニ泥火山群です。
大湯沼の干上がったところにある無数のミニ泥火山です。バックが白いのは大湯沼から上がる湯気です。じっと見ていると別世界の雰囲気にも見えてきます。形が色々ありますので、これを本物の火山に置き換えるとこの場所で火山の学習が可能になります。

困ったもので私も火山が大好きです。今まで実際に登ったり訪れた火山はどの位あるでしょうか・・。昭和新山、岩木山、十和田湖(巨大カルデラ)、秋田駒ヶ岳、岩手山、栗駒山、吾妻小富士、蔵王お釜湖、富士山(上空から)、伊豆大島三原山、箱根、雲仙岳、阿蘇山、桜島・・と言ったところでしょうか。古い記録ですが、フィルムを探せば画像化できそうです。

八幡平は有史以前に噴火活動は終了し、山体がなだらかな盾状になっている火山です。玉川温泉近くの焼山は、小規模ながら噴火活動の跡が見られます。岩手ではかなり前に秋田駒ヶ岳が噴火し、岩手・秋田の人々を驚かしましたし、岩手山も火山性地震等があったりで登山規制等もありました。

若い頃に何回か登山した岩手山ですが、体力・気力が限界になりつつある年代になっています。重いカメラ一式を背負って喘ぎながら登る、まだまだ大丈夫と思いつつも身体が言うことをききません。このミニ泥火山画像は、今回撮影した中で最高のお気に入りです。
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