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        2011紅葉の盛岡城趾公園


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二ノ丸から渡雲橋(太鼓橋)を渡り本丸に向かう場所
11月3日のことでしたが、しばらくぶりに盛岡城址公園(岩手公園)の紅葉を見てきました。ねらいはカナダから寄贈されたサトウカエデ(メイプルリーフ)でしたが、紅葉はすでに終わり僅かの葉が残っているだけでした。

限られた時間と太陽の位置が気になり、あちこち散策するのはやめて二ノ丸通りから本丸へと歩いてみました。訪れた時刻が午後3時を過ぎていましたので、広い公園内も日陰気味になりぱっとしませんので木漏れ日撮影が中心になりました。モミジ類の色づきが見頃であり、落ち葉等もかなりありましたし、多くの皆さんがカメラを構えてました。

画像の場所は、二ノ丸から渡雲橋(太鼓橋)を渡り本丸に向かう場所になります。赤い欄干と築城当時からの石垣との対比、そして逆光に映えるモミジの様子です。


芝生広場のサトウカエデ・・・

ガイドブックによりますと、この場所は藩政時代の重臣屋敷のあった場所で隅御殿と言われます。現在はもりおか歴史文化館の南側に位置し、中津川河畔からも出入りができる場所になります。私のねらいは、この地にあるサトウカエデの紅葉でした。残念ですが訪れるのが遅かったため、枯れ葉状態になりほとんどの葉が散っていました。

サトウカエデの近くには、巨大な一本彫りのトーテムポールが立っています。現地にある立て札には、次のように書かれてありました。

ビクトリア盛岡友好トーテムポール

このトーテムポールは、岩手県盛岡市とカナダ・ブリテイッシュ・コロンビア州ビクトリア市の姉妹都市提携十周年を記念して、1995年6月盛岡市に寄贈されました。

世界的に有名なネイティブアーティストで、クワキュートル族の酋長でもあるトニー・ハント氏によるこのトーテムポールは、環太平洋地域の先住民族文化の伝統を代表するものといえます。

一番上にあるイーグル(鷲)は、権力・富を象徴する地位の高いシンボルです。鷲がつかんでいる鮭は、環太平洋地域の人々にとって重要な食料源であるこの魚を称えています。真ん中の像は、訪問者を歓迎する酋長の姿で、太平洋の懸け橋となって世界の平和を願った新渡戸稲造博士の志を象徴しています。一番下にあるのは熊です。

このトーテムポールは、ビクトリア市民を代表して、ビクトリアのビジネス団体代表者による「ビクトリア盛岡友好協会」から盛岡市に寄贈されたもので、ビクトリアのロバート・クロス市長一行と多くの盛岡市民の手により建立されました。

1995年6月14日 盛岡市


サトウカエデ(砂糖楓)・・・

サトウカエデ(砂糖楓)は、カエデ科カエデ属の落葉高木。樹液を煮詰めたものをメープルシロップとして利用する。また、樹木はその堅牢性から、家具などに利用される。北アメリカ原産。高さは30〜40メートルにもなり、葉も日本の在来種のカエデと比べるとかなり大ぶりで、特徴ある形状を成す。

カナダを代表する木とされ、同国では国旗にこのサトウカエデの葉がデザインされているほか、メイプルリーフ金貨などの硬貨のデザインにも取り入れられている。また、アメリカ合衆国北東部のウィスコンシン州、ニューヨーク州、バーモント州、ウェストバージニア州では、州の木とされている。

日本では明治時代以降に移入されたが、樹液採取はあまり行われず、もっぱら街路樹として用いられている。

(※ウィキペディアより)

サトウカエデ 1 枯れ葉状態ですが、この形がカナダの国旗にデザインされていることから知られるようになっています。

実際の高さは不明ですが、植樹されてから16年経過しています。この地に40mほどの高さに育つと言いますが、まだまだ先のことになります。

もっと早い時期に来て、紅葉のサトウカエデを見たいなと思います。
サトウカエデ 2 サトウカエデ 3
トーテムポール全体の様子・・・

一番上にあるイーグル(鷲)は、権力・富を象徴する地位の高いシンボルです。鷲がつかんでいる鮭は、環太平洋地域の人々にとって重要な食料源であるこの魚を称えています。

真ん中の像は、訪問者を歓迎する酋長の姿で、太平洋の懸け橋となって世界の平和を願った新渡戸稲造博士の志を象徴しています。

一番下にあるのは熊です。

最上段の鷲とつかんでいる鮭・・・

鷲ははっきりと分かりますが、つかまれている鮭ははっきりとはしません。拡大画面では分かるようです。

二ノ丸の紅葉です。可能な限り城跡の原型と木立を組み合わせ、現代の建物等は除いてみました。全体としてはかなり紅葉が進み、地面には落ち葉の絨毯が敷き詰められています。歩くとがさごそと心地よい音が耳に優しく響きます。

石垣と紅葉の組み合わせも試みましたが、太陽の高度が低くなり思うようにはいきませんでした。斜光線になるのですが、木々の葉がきれいに浮き上がって見えていました。
二ノ丸の紅葉 1 二ノ丸の紅葉 2
二ノ丸の紅葉 3 二ノ丸の紅葉 4
二ノ丸の紅葉 5 二ノ丸の紅葉 6
二ノ丸の紅葉 7・・・ヘルメットをかぶったちびっ子さんです。 二ノ丸の紅葉 8
二ノ丸の紅葉 9 二ノ丸から渡雲橋(太鼓橋)を渡り本丸に向かう場所になります。資料によると、二ノ丸から本丸に渡る橋があるのは盛岡城と高知城だけだと言います。


赤い欄干と築城当時からの石垣との対比、きれいな組み合わせでした。

本丸の紅葉です。基本的には二ノ丸と違いませんが、木漏れ日による影と紅葉の組み合わせをしてみました。また、本丸南東に位置する東屋(凌虚亭)の若い二人を配置してみました。
本丸の紅葉 1・・・光と影になりますが、今回のお気に入り画像です。 本丸の紅葉 2
本丸の紅葉  本丸の紅葉 

本丸の紅葉 5・・・木の葉の絨毯がきれいでした。 
以前のことですが、盛岡城趾公園の紅葉を撮影するために訪れたのは2006年11月13日のことでした。その時の画像データ等を見ると、時間は12時前後であり木の葉の紅葉度もかなり遅かったように思いました。この時は、鶴ケ池の周辺等も見て歩きましたので、内容的には今回よりも充実していたと思います。

何処の場所でも同様ですが、太陽が頭の上にある正午前後が一番きれいに見えますし晴れていることが前提です。今回は盛岡城趾公園の歴史的背景等については省略してあります。関心がおありの方は以前の内容を参照してください。5年前の稚拙な内容ですがこちらからどうぞ

頂いた盛岡城趾公園ガイドマップを見ると、一日がかりでゆっくりと城跡探訪をしたいなと言う気持ちになります。できることならば、春先の暖かい日(木々の葉が無いのではっきりと見えますので)に挑戦してみたいものです。関心のあるのは石垣の石組みの変遷になります。