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         晩秋の風物詩・籾殻焼き


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晩秋の風物詩・籾から焼き・・・

花巻市からの帰り道、夕日とほにお(ほんにょ)の対比を考えていたら、もみ殻焼きの煙が目に入ってきました。逆光線に輝きあまりにもきれいだったので、これを取り込んでみようと県道からたんぼ道に入り、田んぼ脇の道路に車を止めカメラを構えました。

うまい具合に煙の上がり具合と太陽を重ねると、太陽の姿がフィルターを付けたように煙の中に浮かんできます。夢中になって撮影していたら、もみ運びの女性が立ち止まっているのに気がつきました。作業のじゃまをして居たことに気がつき、お詫びの声がけをしました。

もみ殻焼きの山に一輪車で投げ入れ、立ち上がる煙で女性の姿がシルエット状の画になりました。時間にして7分ぐらいの撮影でしたが、作業のじゃまをしたことにはかわりありません。御礼を述べて立ちさりました。

トップの画像は、たちあがった煙がフィルターの役目をし、太陽の姿が見えていた瞬間の様子です。

ここでは画像数は少ないのですが、無人の状態で燃えている様子と、女性が一輪車から燃えている籾からの山に足していく様子を構成してみました。
                                                       2015.11.25 作成



籾焼きの風景・・・

広い田んぼの中に置かれた籾殻の山に火が入ります。煙突からはもくもくと煙が上がり、煙突の根元からはむすむすと静かに煙が上がります。この対比が何とも言われない雰囲気になりました。

燃えている籾殻の山の周囲には非婚だと機にまき散らした籾殻が円周上に散らばっていました。意図的にまき散らしたものかは分かりませんが、大きな模様(パターン)を構成していました。横位置と縦位置の画像を並べてみました。
籾焼きの風景 1
籾焼きの風景 2
籾焼きの風景 3 籾焼きの風景 4

籾焼き作業をする女性・・・

ここでは、火の入った籾殻の山に籾殻を追加している女性の姿を追いかけて見ました。軽そうに思える籾殻ですが、かなり大きな容器に入れて運んでいますので重労働になります。私も親戚から籾からの入った大きな袋を頂き、芭蕉の冬越しに利用していますがかなり重たいものです。籾殻燻炭(もみがらくんたん)造りはやっていません。
籾焼き作業をする女性 1 籾焼き作業をする女性 2
籾焼き作業をする女性 3 籾焼き作業をする女性 4

もみ殻焼きの風景は、かつての農家ではごく普通に見られていた農作業の一つです。稲刈りが終わった稲は、乾燥させるために杭にかけて自然乾燥させるのが一般的でした。乾燥した頃を見計らい、稲束から籾だけをそぎ落とす脱穀作業があり、籾の殻をむくのが籾すり作業と言うことになります。籾からむいた米が玄米になります。

機械化の進んだ農作業では以前のような乾燥方法がとられず、直接コンバインで籾だけを取り込んでしまうのが普通です。私の近くでは最終的にも米(籾)が保存されるのは、大型のカントリーエレベータになります。

撮影後、改めて画像をプリントして眺めたとき、当たり前に見られていた籾から焼きもほとんど見られなくなってきていることに気がつきます。機械化された農業ででは仕方の無いことでしょうが、残して欲しい昔の農業の姿だと思いました。撮影している私に出来る農作業の記録造りなのかなあと思いました。


籾から焼き(籾殻燻炭)・・・

燻炭(もみがらくんたん)は籾殻を炭化した物でとても優秀な土壌改良資材です。土に鋤込むことで土の排水性・通気性を改善させる他、土を良くしてくれる微生物の住処にもなります。                                                      (※ウイキペディアより)