桜のシーズンになり、岩手県内の桜の名所を検索すると、必ず出て来るのが小岩井農場にある一本桜です。桜の開花シーズンのみならず、雄大な岩手山麓の牧草地にどっしりと立っている一本桜(エドヒガンサクラ)は、季節を問わず訪れる人をとりこにしています。
今年はNHKの朝ドラマ「どんど晴れ」の場面にも取り入れられ、いやが上にも人気が高まっています。冬の一本桜を撮影した時は現地には何もなかったのですが、現在は大型バスも駐車できる場所が設けられ、案内看板まで設置されてありました。放送開始と共に現地を訪れる皆さんが多くなり、五月の連休には駐車場が順番待ちになったと言います。
私も4月の末と連休明けに訪れてみましたが、残念な事ですが花芽が野鳥(ウソ)に食われ、テレビで見るような満開の情景が期待できないことです。5月7日現在、やっとぽつぽつと開花した花が分かる程度でした。
小岩井農場と一本桜・・・
農場の中で、秀峰岩手山を背景に緑の大地に根を張る一本桜。詳しい樹齢は不明ですが、おそらく明治40年代(約100年前)に植えられたと推定されます。一本桜があるこの草地は、今は農場の牛などの餌になる牧草を収穫する畑ですが、昔は牛の放牧地でした。牛は暑さが苦手なので、「日陰樹(ひいんじゅ)」としてこの桜が植えられたものと考えられます。
以前は牛の世話をする人しかしらない桜でしたが、昭和50年代に広域農道が整備されてからは、一般の方も見学で来るようになりました。(駐車場の案内看板から)
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