奥州市衣川の観光ガイド表紙にある北舘の桜です。この場所が気に入っている私は、毎年と言うほど現地を訪れて撮影しています。この北館の桜が生育している周辺は、世界遺産登録で注目されている「長者ケ原廃寺跡」の隣にあり、案内板や通路等が以前に比べて整備されてきています。
以前のページで紹介した内容と重複するかも知れませんが、いつ訪れても大地にがっちりと根付き風雪に耐えて来た歴史の重みを感じさせてくれます。樹高20m程、根元の胴回りが7m程ある一本桜ですが、700年の年齢を感じさせる堂々たる様子です。今回は以前と違う場所からも撮影してみました。
※北館遺跡・・・現地の案内板の記事から
北館は、安倍氏一族の居館一つと伝えられてきたが、その中心部分に東北自動車道が通ることになり、昭和48・4
9年の両年にわたって発掘調査が行われた。
遺跡としての主体性を占めたのは縄文時代中期の遺物・遺構であり、多量の石器・土器は勿論、遺構としての竪穴
住居や石組み遺構が発見され、古代としては土師器(はしき)の特徴から平安時代と判断された住居跡、更には近
世の建物・カマド・井戸・池の跡などが検出され、この地域は縄文時代以降、多くの人々が生活を続けてきたを証明
している。
なお、この遺跡の最頂部に、西暦1300年頃南蘇坊という行脚僧が植えたと伝えられる桜が健在である。
左の画像は、入り口通路から見た桜の様子です。右側は東北道で、東北道の下のトンネル通路しか現地に入ることが出来ません。また駐車場もないので、かなり手前の通路脇にしか置けません。と言うよりも桜の根元にも置けますが、これでは雰囲気が壊れますので直進して方向転換するだけです。
右側の画像は、桜の東側にあたり民家の門口道路になります。失礼とは思いましたが、家の前を通り田んぼの端から見た桜の様子です。田んぼはまだ耕されておらず稲株がそのままになっていました。桜の木の後ろが東北道になります。
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