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       西和賀町・安ヶ沢カタクリ群生地


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カタクリの花の絨毯と言いますか、思わずきれいだなあーと立ち止まる場所です。
4月26日の小岩井農場一本桜と同じ町内にある樹齢800年の「弘法桜」を撮影し、カタクリの群生地である西和賀町を訪れました。家の近くのカタクリは、すでに開花が終わり実が付いています。ここ西和賀町のカタクリ群生地は今が盛り(4月26日当時)の満開で、撮影する角度を工夫すると赤紫色のカーペット状になります。頂いた絵地図の資料によると、ここ西和賀町にはカタクリ群生地が34カ所ほどあり、その中でも「大荒沢群落地」「安ヶ沢群落地」「無知内群落地」の三カ所が規模が大きく有名です。

この画像は「安ヶ沢カタクリ群落地」で撮影したものです。民家の北側にある平坦地に、足の踏み場もないほどに咲き乱れているカタクリの花、どの位の数があるのか分かりませんが見事です。


カタクリの群生地を見たくて、西和賀町を訪れたのは今回が初めてになります。県道1号線から600m程入ったところに「安ヶ沢カタクリ群落地」がありました。

駐車場が完備されており、案内所で協力金200円を払いました。駐車場からたんぼ道を通ったところに案内板が立っていて、すぐそこ・・第2カタクリ群生地(3ヘクタール)と書かれています。

きれいに整備されたカタクリ圃場は雑木林の中にあり、歩道の両側には今を盛りと咲き誇っていました。
案内立て札 1・・・駐車場からはここが入り口になります。
案内立て札 2・・・見学ルートが書かれてあります。 雑木林の中の散策路
道路脇に生えているカタクリ 1 道路脇に生えているカタクリ 2
カタクリ散策のみなさん 第2、第3と通り過ぎると、目の前にミズバショウの群落地が目に入りました。ミズバショウは見頃が終わり、緑色の葉っぱが鮮やかですし、遅く開花した花が一面に見られます。

湿地帯に木製の通路があり、高いところまで続いています。何があるのだろうと思ったら、大きな池があり水の中に白いものが沢山ありました。説明板には、珍しい黒サンショウウオの卵と書かれていました。

平地の清流にもサンショウウオ(当地では東北サンショウウオ)が棲んでいますが、黒サンショウウオは人里離れた山岳地帯にしか見られません。思わず学生時代を思い出していた私です。若い頃ですがサンショウウオに凝ったことがあったからです。


ここでは咲き誇るカタクリの中から、特にもきれいな状態のものを紹介します。
近くに寄って下から撮影 1・・・開花する株は必ず葉が二枚あります。 近くに寄って下から撮影 2・・・一番のお気に入りです。
近くに寄って下から撮影 3 近くに寄って下から撮影 4


案内板にある第1群生地です。案内所や売店の後ろにある平地にありました。群生地の隣に民家があり、すごく広い庭園の様にも思えます。

他の群生地と違い、丹念に手入れがなされている感じがします。小さな雑木等が生えていなくて、カタクリの成長に必要な日光がたっぷりとあたります。

私の本心はカタクリの株を避けて群生地に入り、可憐なカタクリの絨毯を撮影したかったのですが遠慮しました。通路から良い場所を探し、アングル等を工夫してみました。

脚立等でハイアングルにすれば良かったのですが、持参していませんでした。
第1群生地 1・・・カタクリの撮影をしている方々がおりました。
第1群生地 2 第1群生地 3・・・この方向と角度が一番良かったと思いました。


初めて訪れた西和賀町のカタクリ群生地でした。「安ヶ沢群生地」に来る途中で、沢内銀河高原内にある「大荒沢群生地」にも寄りました。広大な敷地内にはかなりのカタクリが咲き誇っていましたが、心なしかまばらな分布のように思えました。

私の近場(奥州市江刺区)にもカタクリはかなり分布していて、春先に野山を訪れる皆さんを楽しませてくれています。しかし、野山で楽しむ皆さんとは違いその場から採集していく方がかなりあるようです。私のカタクリのページでも紹介しましたが、カタクリは実生でしか増やすことが出来ません。開花時期のカタクリの球根は、地下深く(30センチ位)にあり簡単には掘ることが出来ません。仮に球根を掘って屋敷内に路地植にしても、条件等が違い生育することが簡単ではありません。

カタクリを愛する皆さん、どうか可憐に咲いているカタクリを掘る事等がないように願いたいものです。どうしても自分の庭にカタクリをと願う方は、6月頃カタクリの咲いていた場所に行き、白くなった実からこぼれ種を拾い取り撒きしてください。運が良ければ早くて7年後には開花しますので・・・。