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          八戸市・櫛引八幡宮


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櫛引八幡宮の正面からの様子。鳥居の奥には重文である「正門」が見えています。前に止まっている車は、お祓いを受けるものであり駐車場ではありません。

櫛引八幡宮は、南部家初代光行公の草創と伝えられる。平泉合戦に戦功をたてた光行公は、源頼朝から糠部群(ぬかぶのこおり、青森・岩手良く部の広大な領域)を拝領し、建久二年(1191)に入部したという。その後、父信濃守遠光公が甲斐国南部郷に仁安元年(1166)に祀っていた八幡大明神を勧請し、六戸の瀧の沢村に仮宮を営ませ、更に霊地を求めさせた。神託によって四戸の櫛引村を社地に定めて、貞応元年(1222)社殿を造営し、遷宮鎮座した。これより櫛引八幡宮と称し、南部領総鎮守として尊崇されることになった。
※頂いた「南部一之宮櫛引八幡宮・しおり」より抜粋


私が八戸市を訪れるようになって数年経ちますが、インターを降りるとすぐ海岸の方にばかり走っていたのがほとんどでした。今回ですが「るるぶ情報・青森編」を見たら次の文章が目に入りました。

櫛引八幡宮・・・南部氏初代藩主・光行によって貞応元年(1222)創建された古社。以後、南部氏の総鎮守として信仰を集めてきた。国宝の赤糸威鎧兜、白糸威威褄取鎧兜、国の重要文化財の本殿など、八幡宮全体が文化財だ。

早速インターから降りて神社に向かいました。百メートル以上ある参道を通ると、正面に大きな鳥居と重要文化である「正門」が見えてきます。鳥居の前は車のお払い場所になっていて、次々と車がやってきます。



100m以上ある参道です中央に向かいながらの石畳の通路がありました。 参道の様子・・・

神社に向かって中央には昔ながらの石畳の参道、左側はアスファルト舗装の参道、右側には土の参道があります。最初は何故だろうと思いましたが、案内資料を読んで納得しました。

昔ながらの土の参道は、旧暦の八月十五日の例大祭で神事流鏑馬(やぶさめ)が行われる場所です。今まで盛岡市八幡宮や遠野市八幡宮で流鏑馬を見てきました。この場所を見たら、八戸まで来て流鏑馬を見たくなった私です。
社務所です 境内入り口にある社務所です。この建物に看板があり、次のように書かれたありました

櫛引八幡宮は「八幡馬」の発祥の地です。本日はご参拝有り難うございました。青森県で国宝になっているのは、この神社の(赤い鎧と白い鎧の二つ)だけです。赤い鎧は奈良の春日大社の鎧と共に日本一であると言われています。

また現在のお社は正保二年(1645)の建築で、本殿入り口の屋根の下の「鳳凰」・脇障子の「鷹に河童」・「梅に鶏太鼓」・後ろの正面の「鳩」の見事な彫刻をご覧下さい。

鳥居の下は車のお祓い場所でした。

神社までの参道は、先にも触れましたが中央に昔からの石畳参道、左側がアスファルト舗装参道、右側が土の参道となっています。鳥居の右には大きな石造りの八幡馬が置かれてあります。

八幡馬の発祥地とは知りませんでしたので、珍しいなと思いました。

「御神馬」と刻まれた台座の上に、注連縄をまとった花崗岩の八幡馬が置かれてあります。 巨大な石造りの八幡馬です。

正門・・・

四脚門は、平屋の門のなかで最も格式の高い形式であり、「南部一之宮」の正門として、相応しい構造形式を取っているものである。正門は、切石の礎石を置き、木製の礎盤と唐居敷の上に建っている。


正面の赤鳥居をくぐると国の重要文化財である「正門」があります。正面の通路はコンクリート製の太鼓橋で、両側に普通の道路があります。太鼓橋は気をつけないと滑り気味になります。この橋の両側下にはお堀のような池があり、大きな鯉がゆうゆうと泳いでいました。
重文「正門」前の様子です。正面には太鼓橋がありました。 太鼓橋を渡り振り返った様子。それほど傾斜がきつくはないのですが滑ります。
正門内部の様子です。 横から見た正門で太鼓橋の下は池になっています。


拝殿の様子・・・

「正門」をくぐり抜けると拝殿にたどり着きます。現在の拝殿は昭和59年に竣工されたものです。拝殿の後ろには、慶安元年(1648)に盛岡藩主二代・南部二十八代山城守重直公が造営した御本殿、末社神明宮、末社春日社が鎮座しています。

「南部一之宮」にふさわしく、当時の規矩にかなった正規の構造手法が認められるものであり、その構えは壮大でかつ優美であり、屋根の流れの曲線の美しさは特筆に値する。江戸時代前期のものであるが、桃山時代の遺風が察しられる名建築である。
拝殿正面の様子。 ちょっぴり角度を左に向けてみました。
櫛引八幡宮の大きな扁額です。 櫛引八幡宮と書かれた扁額が見えています。中の拝殿では祈祷が行われていて、多くの人出で賑わっていました。私は中には入りませんので、お賽銭を上げて息子と二人で拝礼をしてきました。
境内にはまだ雪が残っていました。 干支で構成された大きな絵馬が飾られています。
拝殿の日陰部分には雪が残っており、日差しは暖かいものの春にはちょっぴり遠いなと思いました。拝殿の軒下になる場所には、絵馬ならぬ干支の大きな額が飾られてあります。 東側から見た拝殿全景です。
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