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      2017江刺ユネスコ・平和への祈り

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2017江刺ユネスコ・平和への祈り・・・

今年度の「平和の鐘を鳴らそう運動」は、田原小学校18名の児童と寶城寺住職様のご援助により実施することが出来ました。この日ユネスコ会員は、田原地区の史跡等の見学と古刹寺院を訪問し、普段目にする事の出来ない他地区の歴史的遺産を見学することにあります。そして、最後は子ども達と寺院の鐘を鳴らし、平和への想いを深めることがねらいになります。

今日のコースは、大山*神社、寶城寺、上小田代泥板岩(追分石がある)、大田代城址(五十瀬神社)でした。田原地域も広いなあ・・が私も含めた皆さんの感想でした。


世界平和の鐘を鳴らそう運動・・・

平和の鐘は、2000年にユネスコが提唱して国連が定めた『平和の文化国際年』で、戦争や争いのない21世紀をつくっていくために一人ひとりが出来ることから行動していこうという呼びかけが行われ、日本のユネスコが始めました。

トップの画像は、参加された車椅子利用の子どもさんが鐘を叩くシーンです。皆さんのご援助を頂き、素晴らしい鐘の音が響き渡りました。
                                                       2017.10.16 作成



開会行事 1 境内の片隅で・・・

寶代寺境内で、田原小学校児童の皆さんと、江刺地区ユネスコ会員が平和の鐘を鳴らす運動に参加することになりました。

始めに江刺ユネスコ会長の高橋さんから、平和の鐘を鳴らす運動の意義についてお話がありました。本日集まった子ども達は18名でしたが、お話を聞く真剣な眼差しが素敵でした。車椅子利用の児童も参加され、和気あいあいの中で進められました。
開会行事 2 開会行事 2

本堂ご本尊前です。 子ども達は本堂に入り、住職さんからご本尊の説明を受けていました。葬儀等でしか本堂に入る事がありませんので、ゆったりとした雰囲気で説明を受けていました。
平和の鐘を叩く 1 いよいよ鐘撞き(叩く)です。全員の子ども達が叩きたかったでしょうが、時間の関係から代表の子ども達になりました。

最初に住職さんから、叩き方のこつ等が説明されました。
平和の鐘を叩く 2

最初の子どもは、緊張のあまり長い間手を合わせて拝んでいました。

中には手を叩いて拝んだ子どもに対して、「手は叩かないないの・・」と言われ場面もありました。

低学年の子どもには少々鐘の位置が高いのかなあと思いましたが、ほとんどの場合は緊張しながらも叩いてから手を合わせて祈っていました。

平和の鐘を叩く 3 平和の鐘を叩く 4
平和の鐘を叩く 5 高学年の子どもさんは叩く位置が丁度良いのか、ゆっくりとした所作で静かに叩きさすがだなあと思いました。

トップの画像にあった車椅子利用の子どもさんの番です。ほとんどハンマーに手を添えるだけでしたが、良い記念になったと思われます。

ユネスコ会員代表として、ユネスコ会長と副会長が叩きました。
平和の鐘を叩く 6 平和の鐘を叩く 7
お礼の挨拶 子ども達の感想・・・

・初めて鐘をついたけど、楽しかったです。
・今日初めて鐘をついて、これから心をきれいにしながら
 生きて行きたい。
・鐘をついて初めてなので力加減が分からなかった。

最後になりましたが、子ども達の代表から挨拶がありました。緊張しながらも、「有り難うございました」。


私が田原地区寶城寺を訪れたのは今回で二回目になります。初回は昨年のユネスコ行事で訪問し、今回が二回目になります。ここで紹介する画像は、昨年撮影した画像になることをお断りします。


玉峯山 寶城寺・・・

原躰盆地に所在し、寺伝では応永3年(1396)正法寺二世月泉良印の弟子、月峯良燈を開山とされ、宝暦13年(1763)の『原躰村風土記御用書』では、「明徳2年(1391)開山月峯和尚御座候」と明徳説を記しています。

この創建年代に関する裏付けは、本尊の宝冠釈迦如来の体内に明記されており、「奉造立釈迦形像一躯時大仏師参河法時立増 開山月泉良印公大禅師 「大檀那住持月峯良燈」とあることから、寶城寺開山に当たって月峯は師匠である月泉を勧請開山(開山の栄誉を師に譲って名目上の初代祀ること)とし、本尊制作を物資立増に依頼したことがわかります。
 
                                                   ※当日頂いた研修資料より

寶城寺 1 正規の参道を通り山門をくぐります。右脇にある石柱には私には読めない文字が刻まれていました。
寶城寺 2 山門上部に掲げられた扁額「玉峰山」の大きな金文字が光っていました。

下の画像は、本堂正面入り口と斜めに見た本堂の様子です。

真正面から撮影しないのは、仏様の通路は真正面にあるため少し斜めから撮影する事を配慮しています。

正面右に鐘が吊されてありますが、大きな梵鐘がないためこの鐘を叩いて平和の祈りにします。
寶城寺 3 寶城寺 4
寶城寺 5 境内の片隅にあるお地蔵様です。赤い帽子をかぶっていました。お地蔵様の風景はのどかで、見ていて気持ちが安らぎます。

木造寶冠釈迦如来座像

この画像は、昨年のユネスコ行事で訪問した時に撮影したものです。

寶城寺祭壇に安置されているご本尊は、薄い布状のベールで覆われ、ストロボ使用の撮影では内部まで光が届かず実際上は撮影する事が無理でした。せっかくのチャンスですから、無理して撮影したのが上の画像です。撮影感度を上げ、手持ちですからぶれないように留意してシャッターを切りました。何とかあまりぶれないで記録出来たようです。少々ピントが甘いのはお許し下さい。もちろんですが、事前に撮影出来ますかとおたずねし、了解を得ていることを申し添えます。


木造寶冠釈迦如来座像・・・

岩手県指定有形文化財 明徳4年(1393)  像高52.5センチ

南北朝時代の様式を受け継いだ院派作風が強い寶冠釈迦如来像で、当時の高い造像技術を示す優品です。構造は寄木造で、材はヒノキとみられます。像容は髷を結い、天冠台を付け、大衣を身にまとって法界定印を結び、左足を前にして結跏趺坐する釈迦如来です。

本像を作製した大佛師立増は、14世紀後半から15世紀前半にかけて、正法寺の強勢とともに活躍した佛師で、正法寺の釈迦如来座像、月泉良印像、さらに岩谷堂光明寺の地蔵菩薩像その他の諸像を残しています。

                                                     ※当日頂いた研修資料より


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