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          江刺藤里の硅化木


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愛宕神社拝殿から降りてきた場所で見ることが出来る硅化木の保存場所です。
江刺藤里の硅化木・・・

江刺藤里の山中に天然記念物の硅化木があることを以前から知っていましたが、何故か訪れる機会も無く撮影する機会もありませんでした。今回のふるさと紹介の内容に硅化木の撮影が予定され、その日を期待していました。

硅化木が保存されている場所は藤里愛宕山自然公園の山中にあり、山頂の愛宕神社拝殿から尾根伝いに少し下った場所に金網入りで保存されていました。現地の説明板にも書かれてありますが、土中に直立した姿で発見されているのが珍しいとのことです。およそ1,200万年前の地質構造上どのようにして保存されたのか不明ですが、当時のこの地はセカイヤメスギ(アメリカスギ)が繁茂し森林を構成していたと言えそうです。

大きな地殻変動があり、繁茂していたセカイヤメスギ(アメリカスギ)が地殻の中に取り込まれました。長い地質年代の時間経過の中で、地下水に溶け込んでいた硅酸が埋め込まれた木質部に浸透し化石化したものと言えそうです。藤里の場合、立ったままの姿で化石化したことが珍しいとありました。

当然ですが、当時繁茂していたセカイヤメスギ(アメリカスギ)は一本だけでは無く森林を形成していたはずです。たまたま現地で発見された硅化木は一本だけですが、地下の深い場所や周辺には同じような状態で保存されている硅化木があると私は思います。

トップの画像は、愛宕神社拝殿から降りてきた場所で見ることが出来る硅化木の保存場所です。


藤里の硅化木・・・

この硅化木は、一二〇〇万年以前のセカイヤメスギ(アメリカスギ)が硅化したもので高さ三・五メートル直径一・三五メートルです。 直立しているものでは県内でも珍しく、昭和三十八年十二月岩手天然記念物に指定されています。この硅化木は地質学的にも貴重なもので、破損したり、持ち帰り等の行為は、文化財保護法で固く禁じられています。

                                             江刺市教育委員会(※現場の看板から)


                                                       2018.08.23 作成


ここでは、愛宕神社拝殿後ろから尾根伝いに降りてきて見ることが出来る硅化木の保存場所と、囲いの中の硅化木をマクロ的にとらえた様子を断片的に説明してみます。

拝殿南側から尾根伝いに降りてきます。 拝殿南側から尾根伝いに降りてきます。急斜面の道路には板の土留めがありますが、雨が降ったり湿気が多い時には滑りますので大変です。

この急斜面を一気に降りてきます。
かなり下ると、急斜面が幾分緩やかになります。 かなり下ると、急斜面が幾分緩やかになります。

斜面の崖側に鉄製の手すりが設置され、片手で支えながらの歩行が可能になります。
硅化木のある場所 道なりに進むと折り返し地点があり、この山肌部分に金網で囲われた硅化木が見えてきます。

金網の前には説明板があり、硅化木の生い立ちが記入されています。

この坂道をさらに道なりに下ると、先住民族の居住地と称される岩穴があります。

戻ってくるのが大変なので、私はこの先へは進みません。
案内看板 テキスト化しませんが、このままでも読むことが出来ますのでご覧下さい。

ここから先は、金網の中の硅化木をマクロ的にとらえて画像化して見ました。

高さ3.5mとありますが、その上下の先はどの様になって直立しているのか興味があります。
硅化木の様子 1 ほぼ全体の様子になります。周囲から崩れて埋まり、金網の中で見えにくくなっています。

ここでは画像化しませんでしたが、金網支柱の中央部からシマヘビが出てきたのには驚きました。

身体が半分以上出て、又戻っていきました。ヘビも驚いたのでしょう。
硅化木の様子 2 金網の目に沿って切り出して見ました。
硅化木の様子 3

金網一つの目の中の様子になります。途中から折れたのでしょうか、縦の木目のずれがありませんので不思議です。

スギの木と言うよりも、完全に化石になり岩石そのものです。

硅化木の様子 4 最後の拡大画面です。表面の木の皮が何となく分かります。

茶色っぽいのは鉄分が多く含まれて岩石化したと思われます。

上の茶色に見る部分を良く見ると、琥珀のような感じに見えています。


日本語大辞典によると、硅化木ではなく珪化木と記入されています。

私も硅化木と記憶していましたので、現場にある看板表記が自然でしたが、どうやら珪化木が一般的なようでした。
下まで進む道 折り返し点から下に進む様子になります。つづら折りに道が付けられ、斜面に沿って進んでいました。

最初にも書きましたが、下まで進めば面白そうだなあと思いつつ、戻ってくることを考えると大変になります。

体力等を考えて断念しました。
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