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          2015皆既月食・赤い月


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2015皆既月食・赤い月・・・

4月4日の夜、私にとって半年振りの皆既月食でしたが、天候状態が最悪で皆既状態の時は厚い雲が一面にかかり月の存在すら分かりません。しかし、月を撮影し続けている息子のアドバイスにより、12分間の皆既状態に望みをかけてカメラをセットして待機しました。

前回待ち受けていたのは2014年10月8日の夜の事でした。この時は雲一つ無い夜であり、皆既の状態が60分続く天体ショウでした。前回の撮影がうまくいったこと等から、今回は天候が思わしくないこと等から撮影することは断念していました。食の始まりから部分食あたりまでは確認できていたのですが、その後の様子は思わしくありません。

皆既食の始まっている午後九時頃、外に出てみたのですがやっぱり厚い雲の中です。雲の流れの間から月が見えだしたのが午後九時八分、かろうじて赤い月が雲の間から見え出しました。雲の流れの途切れ途切れですが、九時十分までたったの三分程度ですが撮影できました。 画像化はデジタル処理をし、同じような様子ですが四コマだけを紹介いたします。


国立天文台によると、月が現れるのは南東の方角。東京では、食が始まるのが午後7時15分からで、食が最大になるのは同9時。約12分にわたって皆既月食が観測できる。

皆既月食が起きている月は「赤銅(しゃくどう)色」に変化する。観測対象は月なので、肉眼で十分。倍率の高いデジカメでのぞくと食が起きている月面のクレーターが撮影できるかもしれない。撮影する場合は、三脚を忘れずに。

部分食の始め・・・・・午後7時15分
皆既食の始め・・・・・午後8時54分
食の最大・・・・・・・・・午後9時00分
皆既食の終わり・・・午後9時06分
部分食の終わり・・・午後10時45分



雲に覆われた皆既月食の様子を、私の装備で記録した画像から紹介してみます。肝心のレンズですが、息子が航空機撮影に使用していた古いタイプの300mmレンズ、それに2倍のテレコンバーターを装着し600mm換算にします。カメラはD800のAPSサイズにクロップですから、画角的には900mm(フルサイズに比して)になります。今回は残念ですが四コマしか画像化できませんでした。


月食とは・・・

地球と月は太陽の光を反射して輝く天体です。地球にも太陽の光による影があり、太陽とは反対の方向に伸びています。この地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象が「月食」になります。

月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶとき、つまり、満月のときだけに起こります。ただし、星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道(白道)が傾いているため、ふだんの満月は、地球の影の北側や南側にそれた位置になります。満月のたびに月食が起こるというわけではありません。
                                                         

皆既月食が起こる理由・・・

地球の影の中を月が通っていく。月食とは、太陽−地球−月の順に一列に並んだときにおきる天文現象で、満月のときにしかおこりません。普段、月は太陽の光を反射して輝いていますが、月食のときは太陽光をさえぎった太陽と反対側に伸びる地球の影の中を通るため月面は暗くなります。月は地球の周りを公転しているので、時間経過とともに欠けて行き皆既となります。そして、また満月へもどります。

太陽の光が完全にさえぎられる本影に月がすっぽり入ると皆既月食となります。本影の外側の半影部分(太陽光線の一部が当たっている部分)での半影食はよほど注意して観察しないとわかりません。


皆既月食が赤く見える理由・・・

赤い光が月を照らす。皆既月食中の月は、赤銅色ともいわれ、赤っぽい色をしています。月が地球の影に入っても完全な真っ黒にはなりません。その理由は、太陽光が地球の大気によって屈折や散乱され、うっすらと月面を照らすためです。赤くなるのは、朝焼けや夕焼けの原理と同じように波長の長い赤い光のほうが大気中を通過しやすいためです。(※ネット資料から)
                                               ※2014年10月8日作成の記事から

                                                       2015.04.07 作成


皆既月食・赤い月 1 21:08・・・

皆既状態が終わっているので、左上が明るくなり始めています。

前回と同様ですが、何とか赤い月の状態になりました。
皆既月食・赤い月 2 21:08・・・

左上が明るくなり皆既状態が戻りつつあります。

皆既月食・赤い月 3 21:10・・・

たまたまですが、全体が雲に覆われその中から見えていた月の様子です。

皆既月食・赤い月 4 21:10・・・

二番目の画像とほとんど同じに見えています。

画像処理の段階で、少し明るさを強調し過ぎた感じもします。

赤い月の状態にとらわれると、右下の月の明るさを基準にしたくなります。

自分なりにこれで良しとしました。

それにしても、我が家の上空は厚い雲の流れが多く最悪の条件でした。こればかりはお空任せですからどうにもなりません。

おわりに・・・

いつも当たり前に見えて何ら不思議に思わない太陽と月です。科学の進歩した時代に生きる私たちは、日食や月食と言う天体の変化に感動し見とれることがあっても、不安や恐怖感を抱くことはありません。

次回は2018年1月31日に皆既月食が見られると言います。三年後の夜空がどうなるか、誰にも予測が出来ません。また観察できる事を楽しみにしておきます。

コンピュータの進歩した今、これからうん十年後に生じる事象まで計算できています。これから何回、月と太陽の自然現象を見ることが出来るか、楽しみでもあります。そんなことを思うこの頃です。
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