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ここからは、白いサツキの花に見られた赤い部分の入り具合を撮影してみました。色々ありましたが、丸い部分と直線の部分を切り出してみました。
部分変化 1 赤い彩りの境界線でスパーッと切り取られている、そんな感じの花びらです。

しかも隣の花びらには直線では無く、丸いカーブが見られています。それと根元が一致する雄しべが赤色とは、見ているとおもしろいなあと感じます。
部分変化 2 家の周辺のお宅で見られる白いサツキ、この花にも赤い線状の筋が見られる様です。

しかし、知人のオーナーにお聞きしても、紅白の色分けにはなっていないようです。
部分変化 3 スパーッと直線の切り込みの入った部分、花びらに隠れた部分は大きくなりそこねたのでしょうか、かなり汚く見えています。

それにしてもかなり虫に食われていますが、肝心の食べている虫が見られないのは何故なのかなあ。

部分変化 4 花びらの頂点(尖った部分)から真っ直ぐ紅白に分かれています。

それと関連するのでしょうか、雄しべの部分も赤くなっていました。
部分変化 5 花びらの境界を挟んで円形になっています。おもしろい形だなあと思います。

雑種の様に見えますが たった一個ですが、いかにも雑種という色合いの花がありました。

この花の場合、全体が薄い赤(ピンク)では無く縁取りが白く入っています。

花の中心部が複雑であり、構造が入り乱れています。

雄しべが一本しか無く、柱頭部は見当たりません。虫に食われた部分もありそうです。
つぼみの変化 開花しないと分からないつぼみですが、白い部分や赤い線が見えているのでどのような花になるのか興味があります。

それにしてもつぼみの場合、かなり虫に食われており開花した部分から無くなっています。

おわりに・・・

今までうかつにも見逃していた白いサツキの花でした。まさか、赤と白が対称的になっているとは予想だにしなかった私です。この貴重な変化に気がついて撮影したのですが、確認できたのがたったの二日間で花が飛んでしまい行方不明になりました。来年はもっとていねいに観察しなくてはと思います。

この白いサツキですが、最初にも書きましたが40年程前の接ぎ木です。今では大きな株になり、どれがどの部分かの判別は出来ません。今まで日陰の片隅に追いやっていましたので、花の時期が終わったら掘りあげて日当たりに出したいなと思います。もしかして、生育環境を変えたら紅白の花は見られなくなるのかも知れません。

一番の興味の関心は、来年同じ場所で開花する花の場合、昨年咲いた時と同じ形になるように遺伝子も調整されるものなのか、それとも全く偶然の出来事であり同じ形にはなれないのかと言うことです。遺伝的な変化であれば変化の形質は引き継がれるはずです。来年が楽しくなってきました・・・。


キメラ・・・

生物学における キメラ (chimera) とは、同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっていること。またそのような状態の個体のこと。この用語はギリシア神話に登場する伝説の生物「キマイラ」に由来する。 近年は「キメラ分子」「キメラ型タンパク質」のように「由来が異なる複数の部分から構成されている」意味で使われることもある。

植物では、異なる遺伝情報を持つ細胞が縞状に分布するものを区分キメラ、組織層を形成して重なるものを周縁キメラと呼ぶ。それらは成長点細胞の突然変異や接ぎ木で生じることがある。

スポーティングフラワー(多くの種に存在する多色花)・・・、植物学者は植物の一部が自然に変異するこの現象を“スポーティング”と呼ぶ。その結果、鮮やかな二色の花となった。

動物・・・、脊椎動物には移植免疫があるため、生体でキメラを作ることはできない。

                                                          ※ネット資料から

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