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       2016陸前高田市・奇跡の一本松


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主塔柱間に残る橋桁上のベルトコンベアの部分の様子
2016陸前高田市・奇跡の一本松・・・

二月三日の事ですが、大船渡市のBRTを撮影してから旧45号をぐるりとまわり綾里・越喜来を見てきました。その帰りはR45号に出て、高速道路に乗り一気に陸前高田市まで南下です。

陸前高田市の様子は昨年の5月11日以降は訪れていません。解体工事の進み具合も気になっては居ましたが、何となく足が向かなかったことになります。ほぼ十ヶ月近くの時間が経過していますが、最後に残されている夢のかけ橋とその上のベルトコンベアの様子を撮影してきました。

トップの画像は、主塔柱間に残る橋桁上のベルトコンベアの部分の様子です。

                                                       2016.02.12 作成


駐車場周辺・・・

奇跡の一本松見学のために設けられた駐車場です。今まではこの場に来ると、周囲が見上げるほど巨大な土砂運搬用のベルトコンベアが稼働していました。今は何もなくなり静かなものです。
誰も居ない駐車場 誰も居ない駐車場

昨年九月になりますが、土砂運搬の工事が完了しベルトコンベアの解体進められ、あれほど目についた設備が完全に無くなりました。

駐車場の北側に出てみたら、まだ解体されない鉄骨の一部がそのまま置かれていました。
駐車場周辺の様子 1 駐車場周辺の様子 2
駐車場周辺の様子 3 根元から太いパイプ状の鉄鋼とをアセチレンガスで切断し、巨大なタワー設備を解体していました。

解体された鉄骨を見る限り、一段毎に解体され細分されると思いました。こうなると再利用ではなく、完全にスクラップです。設備を作るのにも膨大な費用がかかり、使用後は解体しスクラップ扱い・・・。

こんなことを思うと、工事の進み具合と費用のトータルバランスで進められるのだなあと思わされます。ダンプでの土砂運搬では数年かかるのが、ベルトコンベアでは一年ほどで完了すると言いますからまさに「時は金なり」です。
駐車場周辺の様子 4 駐車場周辺の様子 5
R45号との交差点 R45号との交差点

いつ来ても混み合う交差点でしたが、周囲にベルトコンベアの設備等が無くなったせいか普通の交差点に変わった感じがしました。

一本松駐車場もそうですが、普通日であり冬場の時期と限られるとほとんど訪れる方が見られません。

この場所の交差点を通過して向こう側に渡ると、ほどなくして奇跡の一本松入り口になります。
奇跡の一本松入り口 1 奇跡の一本松入り口

今まで何回も訪れている場所ですが、工事現場の作業の様子に併せて通路が変化しています。それと、最短距離を歩くようになりますので、フェンスで囲われた中を歩くようになります。

※奇跡の一本松まで約10分の文字が目に入ります。
奇跡の一本松入り口 2 入り口からしばらく進んだ場所から振り返ってみた様子になります。

フェンスの中を100m程進むと突き当たりになり、緊急避難路と書かれた看板がありました。一本松を見学に来ていて「地震の揺れ」を感じたらすぐ避難!。何と現場から気仙大橋仮橋の国道45号に出て橋を渡り、かつての採石場まで緊急避難をする設備でした。

現場には赤旗を手にした監視人が居り、地震発生時に対応する様です。この係の方は本当にご苦労なことだなあと思いました。
奇跡の一本松入り口 3 奇跡の一本松入り口 4


希望のかけ橋・・・

今残されているのは希望のかけ橋と、川の両岸に立つ吊り橋の主塔の間にあるベルトコンベアの部分だけです。場所を変えてみると本当にぶつんと切断されたように見えてきます。

現場に掲げられている資料によると、主塔の高さが42.6m、主塔間の距離220mある吊り橋ですが、作る時と反対の手順で解体されると思います。近ければ毎日でも出かけて見学したいところですが、解体日程が分からないのでこれも無理なところです。

いずれにせよ、年内には解体されて完全に姿を消します。震災記念として保存の意見等もありましたが、維持管理等を考えたらとうてい無理な話になります。

橋の下をくぐり抜けながら色んな角度から撮影し、私の記録保存としました。

希望のかけ橋あれこれ 1 フェンスに囲まれた通路を進みながら真上を見上げた様子です。向かって左側には何もありませんが、すでに撤去解体されてしまったベルトコンベアのあった部分です。

下の画像左側は、橋桁部分を下から眺めた様子であり、右側の画像は最初の画像の丁度反対側になります。
希望のかけ橋あれこれ 2 希望のかけ橋あれこれ 3
希望のかけ橋あれこれ 4 かなり歪んだ画像になりましたが、ワイドレンズ使用のためです。黄色のフェンスと緑のフェンスの間が見学者用の歩道になります。

下の画像は、少し離れた場所からベルトコンベア部分の様子を撮影したものです。
希望のかけ橋あれこれ 5 希望のかけ橋あれこれ 6
希望のかけ橋あれこれ 7 最初の頃から現場にあった説明図です。

説明文の中に、・・平成27年9月で土砂搬送は終了いたしました・・と明記されています。
希望のかけ橋あれこれ 8 希望のかけ橋の画像切り出しです。

下の画像に、見学コースを歩いている方が一人見えていました。他の人から見たら、私も立派なカメラを持った一人見学者になります。
希望のかけ橋あれこれ 9 希望のかけ橋あれこれ 10
主塔が重ならない位置に移動し、巨大な吊り橋を表してみました。主塔間の距離が220m、主塔の高さが42.6mある見事な吊り橋です。

笑い話ですが、工事の始まった頃見た私は、ベルトコンベアではなく、人が往来する橋だと思ったほどでした。この見事な勇姿も、今年中には解体されて何もなくなります。
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