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    巨大津波三陸沿岸被災地の今・陸前高田市


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走りながら見える海岸側は松林が無くなり、道路の下まで海辺になっていた。

陸前高田市・・・

45号通岡峠を下った場所に小友・広田方面への入り口があるが、今回は訪れないことにして通り過ぎる。幼少時の想い出の場所でもあり、広田方面には次回訪れることにする。

米崎地区まで来ると、津波が来た様子がはっきりとしてくる。45号から高田バイパスに入るが、広田方面に入る分岐点は流されて無くなっていた。土盛りをし仮設道路が造られ、ここを通過すると従来の45号高田バイパスになる。45号道路周辺は本当に何もなくなっていた。瓦礫と言うよりも、流されて土台と大きな建物のみが残るのみ。

走りながら見える海岸側は松林が無くなり、道路の下まで海辺になっていた。元来この地は古川沼があった場所であるが、海水浴場砂地もなくなった事もあり側まで海岸線が迫っていた。資料によると、80センチぐらい沈降したというので海岸線が迫っているのは当然である。海と貝のミュージアムは無惨にも破壊され、キャピタルホテル、道の駅の建物とトイレが残りその南側は海岸線になっている。

従来だと45号を直進し、気仙川に架かった橋を渡り気仙沼方面に向かうのだが、気仙大橋(高田バイパス)と姉歯橋(旧道)は大津波で流失し橋脚が残っているのみであった。


陸前高田市・米崎地区・・・

45号通岡峠を下ると米崎地区に入る。例年だとこの場所は果樹園があり、高台から見た風景はのどかであったが、田んぼは荒れ果て瓦礫の山が増えてくる。

田んぼに水があるのが所々に見られるが、田んぼ用の水なのか流れ込んだ海水なのかははっきりしない。
米崎地区の様子 1
米崎地区の様子 2 米崎地区の様子 3
米崎地区の様子 4・・・広々とした水溜まりがあるが、真水か海水かは不明。 ・・・息子撮影画像から。
米崎地区の様子 6 小高い場所に見えるのは、介護老人保健施設松原苑である。ここまでは大津波は来ていないと思う。
米崎地区の様子 6・・・介護老人保健師施設松原苑。息子撮影画像から。 米崎地区の様子 8
米崎地区の様子 9・・・高い場所は本来の45号線になる。 本来の道路はここで大きく右にカーブし、周囲を見ながら走り高田バイパスに入る。しかし、大津波によりバイパス分岐点が壊滅状に破壊されていた。

広田や小友方面に向かうには、ここから左手に入り脇ノ沢海岸線を通るのだが通行不能。

高田バイパスに入る・・・

土盛りをしたように見えているのは、決壊し流された従来の45号線であり、広田・小友方面へは交差点手前から左折して向かうのだが、脇ノ沢方面への海岸道路は工事作業車以外は通行禁止である。
高田バイパス入り口 1・・・破壊された分岐点、復旧道路は南側に造られた仮設道路になっている。息子撮影画像から。
高田バイパス入り口 2 高田バイパス入り口 3
高田バイパス入り口 4・・・仮設道路から見た松原方向。息子撮影画像から。 高田バイパス入り口 5
仮設道路斜面を下ると、一直線に見える見慣れた45号であり、破壊された海と貝のミュージアムが見えてきた。何回も訪れて海の神秘を体感した場所である。破壊されて流失しなかったとは言え、貴重な標本等の被害が危惧される。

二棟の雇用促進住宅が海に面して立っているが、5階建ての4階までが完全に破壊されていた。
高田バイパスの様子 1・・・左手は海と貝のミュージアム、右手は二棟の雇用促進住宅。
高田バイパスの様子 2・・・海と貝のミュージアム。 高田バイパスの様子 3・・・海洋センター前には瓦礫状の車が集められていた。
高田バイパスの様子 4 遠くに見えているのは、県立高田高等学校である。道路からそこまで何もない。道路の両側は様々な店舗等があったはずである。
高田バイパスの様子 5・・・両側は何もない、残るのは鉄骨残骸のみ。息子撮影画像から。 45号の海岸側に石が積まれ、その下は波打ち際になっている。元来ここは古川沼の湿地帯であったが、調整池等を造り水辺の公園になっていた。

高田松原の砂地が無くなった今、大潮満潮時になると道路まで冠水すると言う。

進むにつれてキャピタルホテルが見えてくる。そこまでの道路下は海水が入り込み、遙か遠くに見える海とつながっていた。以前には見られなかった異変である。
高田バイパスの様子 6・・・ここら辺には食堂などがあったはず、奥に見えるのは高田高校。 高田バイパスの様子 7
高田バイパスの様子 8 高田バイパスの様子 9・・・キャピタルホテルが見えてくる。
高田バイパスの様子 10・・・沼地と言うよりは広々とした内海である。息子撮影画像から。 高田バイパスの様子 11
高田バイパスの様子 12 キャピタルホテル1000、一見被害はないようにも思えるが、5階まで津波の被害があるという。

古川沼が海と繋がり、広々とした内海になっている。
高田バイパスの様子 13 高田方面を訪れると、必ずと言うほど寄っていた「道の駅高田松原」である。何棟もの建物があった道の駅であったが、中心となる大きな建物とトイレが残っていた。

手前に駐車場の区画が見えているが、以前の場所にはなかったなと思いつつ通り過ぎる。
高田バイパスの様子 14・・・道の駅駐車場は瓦礫集積所になっている。 高田バイパスの様子 15・・・かろうじて残ったタビック45道の駅高田松原正面。息子撮影画像から。
高田バイパスの様子 16・・・直進できないので右折し市街地を見ながら竹駒方面に向かう。 道の駅を過ぎると、気仙川河口に架かっている気仙大橋を渡って気仙沼方面に進むのであるが、大津波で完全に流失し橋脚土台のみが残っていた。

周囲の空き地は瓦礫の集積場になっており、あちこちにうずたかく積み上げられている。

高田松原西交差点のあった場所から右折し、市街地の方へと進む。
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