陸前高田市・市街地・・・ 道の駅を過ぎたところで高田松原西交差点を右折し、右手に市街地を見ながら竹駒方面に向かう。両側の様子は建物が流失し、その敷地跡に水が溜まり田んぼのように見えていた。県立高田病院を見ながら走るが、被災地航空画像を見るとほとんどの建物が流失し、うん十年前に見られた戦後の焼け野原を想起させる。かつての市街地が壊滅状態とは信じられない。 被災後二か月でもこの有様なので、震災直後の様子は想像するのが恐ろしくなる。私の学生時代の友人もこの地で被災し、二名の方が亡くなっている。
酔仙酒造付近から坂を上るが、道の両側に醸造用と思える緑色の大型タンクがひしゃげたりつぶれたりして山になったいた。大津波は工場もろとも潰して流してしまった。春の桜の名所として何回か訪れている場所である。
高田一中入り口より上は津波は来ていない。
陸前高田市・竹駒地区・・・ 高田一中入り口を右手に見ながら坂道を上り切り、下ったところが竹駒地区になる。曲がり角にあったコンビニエンスストアは骨組みだけになっていた。この付近は海岸からかなり離れている(河口から直線距離にして3kmほど)こともあり、津波の襲来は予想出来ない場所である。 しかし、大津波は気仙川を逆流しかなり奥(直線で6km位)まで襲っていた。竹駒小学校や竹駒神社入り口付近、道路脇の民家は破壊されている。こんな場所まで津波に襲われるなんて、誰しも予想はしていなかったはずである。 高田バイパスから気仙川を渡る二つの橋が流失した今、気仙町や気仙沼方面からの道路は西側の狭い道路を利用するしかない。河口から直線距離にして4km以上北にある廻舘橋を渡り、R340号と合流し高田市内に入ることになる。この合流点はかなりの混雑状態であり、警察官の交通整理で誘導をしていた。