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13:18 吉里吉里・・・

前回訪れたときも確認していますが、海水浴場から押し寄せた津波は集落斜面を駆け上り、かなり上の方まで破壊されています。

今回は大槌方面から坂道を下り通過しました。坂道を下るにつけ、破棄された家並みの土台跡が目に入ります。
吉里吉里集落 1
吉里吉里集落 2・・・スタンドは営業中でした。 吉里吉里集落 3
吉里吉里集落 4 坂道を下ったカーブの場所です。かつてはこの海側にレストランがありましたが、跡形もなくなっていました。

正面に見えている遠くの海は、船越海岸になります。
吉里吉里集落 5 地域のシンボル的存在の鯨山(610m)です。周辺の学校の校歌の一節には、必ずと言うほど歌われている名峰です。

R45号の海岸側には、漁港や海水浴場へのアクセス道路の跨線橋が架かっています。この跨線橋は破壊されなかったのですが、この下を津波が通り抜け集落を壊滅状態にしています。

天気が良かったので、遙か遠方には船越半島や大島が見えていました。
吉里吉里集落 6 吉里吉里集落 7

13:26 浪板海岸・・・

浪板海岸サイドにある「浪板観光ホテル健康亭」の駐車場に車を置き、上から浪板海岸を見下ろしてみました。

前回と同様に遠浅の部分が無くなり、ホテルの敷地際まで波が来ています。やはり、地盤沈下による海岸線の消滅なのでしょうか?・・。

松の木が赤くなっているのは、津波をかぶり塩分の影響で枯れたものです。
浪板観光ホテル健康亭
健康亭駐車場から見た浪板海岸 1 健康亭駐車場から見た浪板海岸 2
健康亭駐車場から見た浪板海岸 3 健康亭駐車場から見た浪板海岸 4
R454号から見た鯨山

健康亭を出て、キャンプ場であった場所を見ながらR45号を船越方面に進みます。海岸を見下ろせる道路際の空き地に車を止めました。

正面に見えているのが鯨山(610m)です。昔から沖合に出て漁をした人達にとって、陸地に戻る目印になっていたと言います。

R45号は防潮堤を兼ねた構造ですが、大津波はここを乗り越えて集落まで達していました。

浪板海岸の様子 1

海岸を見下ろせる道路脇から、浪板海岸の様子をじっくりと眺めてみました。キャンプ場になっていた松林の半分位は、根本からねじ切られ無くなっています。

この海岸は、山田町・船越に通算12年ほど住んでいてことからおなじみになっている海岸でもあります。それにしても、遠浅の浜が消滅しすぐそこまで海水が来ています。

寄せる波はあっても、返す波がない事から「片寄せ波」で知られていたこの地です。

浪板海岸の様子 2 浪板海岸の様子 3
浪板海岸の様子 4 この場所は、太平洋に直接面しているので津波のエネルギーはかなりのものであったと思われます。かなり高い場所に生えていた松の木が、幹の途中からもぎ取られていますので想像できます。

片寄せ波の波頭が砕けていました。以前はこの波を楽しむかのように、何時訪れてもサーファーが海の中に見られました。

鯨山から流れてくる川がありますが、砂利で埋まり流れは見えていません。
浪板海岸の様子 5 浪板海岸の様子 6
浪板海岸の様子 7 6月16日現在では、瓦礫や漂流物があちこちに散らばっていました。9月現在、でかれこれ7カ月経過していますので、今はかなり整備されていると思われます。

ちぎれた松の根、その遙か遠方には船越半島が見えていました。
浪板海岸の様子 8 浪板海岸の様子 9
浪板海岸の様子 10 浪板海岸の北側はコンクリートで整備され、その奥には船着き場があったはずです。浪板地区の人達は、ここから漁に出て養殖等を手がけていました。

波打ち際を見ると、水面下に違った構造の部分が見えています。

ここからはR45号を北上し、山田町・船越地区に向かいました。
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