仮橋の歩道から・・・
ご覧のように、仮橋の歩道は片方向(上流側)のみにしかありません。ガードレールとフェンスに囲まれていますので、通過する車に気を遣うことなく歩けます。
誰も歩いていない歩道を、高田市内側から気仙町側まで歩き流失した気仙大橋や、新設された仮橋をじっくりと観ながら撮影しました。
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仮橋入り口付近から見た高田市内方向の様子です。ほぼ一直線に伸びる取り付け道路、流失しなかった建物のみが見えるだけでした。 |
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気仙大橋の付け根からの様子、仮橋は流失した場所から少し下流の同じ場所に架けられています。仮橋と並行して流失した気仙大橋の橋脚部分が残っていました。 |
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仮橋とはいえ本格的は構造であり、車線も以前と同じです。橋脚のみが、川底に鉄骨を埋め込んだ構造と見ました。
資料によりますと、全長210.6m、幅9.0mあり、総工費が約7億円かかっています。 |
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取り付け道路を渡り切ると丁字路になり、ここには信号が完備し作動していました。信号の南側には瓦礫の中で営業している出光スタンドがあり、幟や旗がひらめき頑張っているのが目に入ります。
車で動くためには、ガソリンの確保と安定した供給が不可欠です。震災時に見られたガソリン不足が解消され、限られた範囲になりますが復旧への兆しが見えるのは嬉しい限りでした。
スタンドの並びには、津波で完全に破壊された気仙中学校の裏側が見えています。 |
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仮橋歩道から見た上流方向の様子です。土嚢で仕切られ盛り土されて道路になっていました。奥の方には潰れた民家がそのままになっていましたし、周囲はまだまだ瓦礫が大量にありました。 |
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海岸側に見える瓦礫の山はすごい高さになり、その中で大型重機が作業をしています。瓦礫の向こうには「奇跡の一本松」が見えていました。
枯れそうだと言う報道もありますが、実際にどうなっているかは定かではありません。最初に撮影したのが6月8日のことなので、一ヶ月後の今は気になるところです。 |
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取り付け道路から降りて車に戻りましたが、目の前には流されなかった大きな建物があり、北側二階部分に高田松原から流されてきた松の木が、根本から先端部までそっくりそのままぶら下がっていた。
建物左奥に海岸が見えていますが、幹だけになった松の木が見えています。枝や葉っぱ等がありませんので、ほどなく枯れ死していると思われます。 |