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  大津波・三陸沿岸被災地 その3 復興祈願祭 


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黒崎神社例大祭で見た大きな旗の一部からの切り出し

はじめに・・・                            

3月11日に太平洋沿岸を襲った未曾有の大津波から早くも九ヶ月が過ぎ去ろうとしています。被災後の二ヶ月経過した頃から時間の許す範囲で以前住んでいた地域を訪れています。そして、私が撮影した記録を元にドキュメントのコーナーを設け紹介してきました。

購読している地元紙の中でも、大津波被害から立ち上がる皆さんの様子が毎日と言うほど報じられています。書店には大津波被災の報道特集や、DVD画像による映像資料等が特別のコーナーを設けて紹介されています。時間の経過は早く、秋の訪れが深まりやがて冬の季節がやってきます。

岩手県内でも避難所が廃止され、仮設住宅の建設が大幅に進められています。しかし、海岸線の被災地では瓦礫等は集められ片付けられていますが、かつての住まいの跡はコンクリートの土台が空しく残るのが目に入ります。これからどのように以前の生活を取り戻せるのか、その計画等はやっと方針が出されつつあるの現状です。

今回被災地の今3をまとめるにあたり、復興への取り組みと題して各地で取り組まれている『復興祈願祭』を中心にまとめてみました。県内各地で復興祈願の催しが行われてきましたが、私は地元の皆さんの心の支えになっている郷土芸能を中心にまとめてあります。今まで数多くの復興祈願郷土芸能が披露されていますが、時間と場所に制限があり出かけられないことがほとんどでした。これから時間をかけて訪れ、記録しまとめてみたい願望があります。何処までやれるかは未定ですが、頑張ってみたいと思います。


10月14日に行われた奥州市社会福祉大会で、大船渡市東海新報編集局長佐々木克孝さんが、『
被災地からのメッセージ・・・被災地の今と私たちがこれからできること・・・』と題して講演されました。講演の最後でまとめられた言葉に共感しました。その一部を紹介いたします。

・・・皆さんにお願いがあります。時間があったならば大船渡や陸前高田どこでもいいのです。何度でも足を運んで下さい。少しずつ変化をしております。前に向かっていますが、まだ瓦礫の山です。そういうところをしっかりと見てきて下さい。そしてそれを戻ってからいろいろ人達に伝えて下さい。みんなに伝えて、忘れないでもらいたい、いつまでも。

我々にとって一番不安があるのは、福島の放射能のことが伝えられると東北で起こった千年に一度の津波のことが出る時間が小さくなるのです。そうすると、遠くに居る人はどう思いますか。「ああ、もう復興したんだ・・」という風に勘違いしてしまいます。遠くから来られたボランティアの人達に言います。現地を見て下さい。少しずつ復興しています。ここで見てきたことをそのまま伝えて下さい。そしてなるべく足を運んで下さい。それが地元の人達の願いなのです。

私が今まで見てきた被災地の記録は、全体の極々一部分にしかなりません。しかし、佐々木さんのお話をお聞きし、少しでも被災地の様子を伝える役目を果たすことができるものと思いました。これからも時間の許す範囲で出かけ、自分の目でしっかりと観て記録することが、以前お世話になった沿岸部のみなさへのお礼になると信じています。


トップの画像は、陸前高田市黒崎神社例大祭で見た大きな旗の一部からの切り出しです。「がんばっぺし、元気」良い言葉です。



只越虎舞の笹喰みの場面から 釜石市夏の港まつり・・・

7月17日のことでしたが、釜石復興祈念!!チャリティーイベント『釜石夏の港まつり』が行われました。

津波にもマケズ 見せるぞ!釜石浜の心意気・・、を合い言葉に釜石市の誇る郷土芸能虎舞が披露されると知り出かけてきました。

ここで紹介する郷土芸能は、桜舞太鼓、東前太神楽、錦町虎舞、只越虎舞、平田虎舞になります。演目解説等の資料が一切ありませんので、画像のみの紹介になることをご了承下さい。
根崎はしご虎舞が奉納される黒崎神社境内。 陸前高田・黒崎神社例大祭・・・

10月9日のことでしたが、4年に一度の黒崎神社例大祭が行われ根崎はしご虎舞の奉納がありました。3月11日の大津波により、広田町も甚大な被害を受けています。

当初は例大祭では神事だけ行う予定であったと言いますが、震災に対して寄せられた全国からの支援に感謝の気持ちを伝えるため、伝統行事である根崎はしご虎舞を奉納することになったと言います。