大津波・三陸沿岸被災地 その3 復興祈願祭に戻る


      2011陸前高田・黒崎神社例大祭


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 ほっづぎある記 心のオアシス ドキュメント

location:uchinome.jpトップ>ドキュメント三陸沿岸被災地 その3>2011陸前高田・黒崎神社例大祭

  サイトマップ


はしご虎舞の関係者全員が一列になってはしごを登り、これから演ずる虎舞の安全を祈願する場面。

陸前高田市広田町・黒崎神社例大祭・・・

広田半島南端に位置する黒崎神社は、古来から海上安全・大漁祈願、そして家内安全守り神として地域の方々の厚い信仰を集めています。式年例大祭は4年に一度行われ、前回は2007年に開催されています。あれから4年目にあたる2011年ですが、3月11日の大津波震災により壊滅的な被災を被り地域総出での式年例大祭は規模を縮小し、神事のみを行う予定であったと言います。

8月に入った頃、根崎はしご虎舞の皆さんの総意により、全国から寄せられる復興支援に感謝の気持ちを表したいと言う強い思いから、震災犠牲者の追悼と鎮魂の思いをあらわすため神事とはしご虎舞の演舞を決めたと言います。私も今年の式年例大祭と根崎はしご虎舞が実施されるのか関心をもっていましたが、9月27日付の新聞報道で規模を縮小して祭りを実施する事を知りほっとしました。

2007年の時は、黒崎神社境内に入られないのでシャトルバスが運行されています。今年はその様な計画がありませんので、現場に入るにはかなり早い時間帯に動かなくてはなりませんでした。

今回は、2007年当時に撮影しなかった神事の様子を撮影することができました。例大祭の様子に続き、根崎はしご虎舞の様子を紹介いたします。なお、支援団体の皆さんによる催し物の紹介は割愛いたします。

トップの画像は、本殿で神事が終わってからはしご虎舞の関係者全員が一列になってはしごを登り、これから演ずる虎舞の安全を祈願する場面の様子です。風一つ無い秋晴れの快晴に恵まれ、コンディションは最高でした。



前回訪れた黒崎神社例大祭では、参拝はしましたが本殿に入り神事までは撮影していません。今回も最初は迷っていましたが、取材のテレビ局やカメラマンが出入りしていますので一緒に参拝し撮影しました。本殿内でのストロボ撮影はしませんので、撮影感度を上げて手持ち撮影になりました。

はしご虎舞の撮影は四回目と言うこともあり、変化を求める意味からも正面と後ろから撮影してみました。今までと違いはっきり確認できたのは、梯子にかかる足の位置と動きになります。しかし、才坊の動きや虎の動きもかなり早く、梯子段の間から見える表情をとらえすのがかなり難しかったと思います。それと、上の方に移動するにつれてバックの空が明るくなり、肝心の人物や虎が暗くなり大変でした。

詳細な演技の解説等は今回は省略します。由来等の詳細については2007年制作のページ、2010年に撮影した鶴樹神社例大祭での根崎はしご虎舞の内容を参照してください。

最後のページでは、梯子の下に安置された津波でお亡くなりになった虎舞組の方々の遺影と、神社境内に書かれてあった母の願いを掲載し、私からの鎮魂の想いを捧げてみました。

色々な想いを込めてページを作成したため、内容がかなり多くなり項目毎にまとめ直しました。それぞれのサムネイルをクリックしてご覧下さい。
黒崎神社本殿 神事・・・

今回初めて本殿に入り、神事の様子を撮影しました。ここでは、境内前広場での準備の様子や神社周辺の様子を紹介いたします。
神事の後、梯子に上り奉納虎舞の安全祈願のために最上段で祈願します。 浄めと開会セレモニー・・・

神事が終わった後、虎舞を演ずる男達が揃って梯子に登り、先端部で浄めの塩をまいて礼拝し、御神酒を振りかけて演技の無事と安全を祈願します。

その後、開会セレモニーが行われ、本日に至るまでの経過と取り組みが役員から報告されました。大津波による被災で、祭典どころでなかったと話しておられました。
一回目の奉納虎舞、梯子正面下方向からの撮影です。 根崎はしご虎舞 1・・・

虎舞 1では、梯子正面下から撮影してみました。

才坊・一番手上り、虎一番手頂上舞、虎一番手と二番手の交叉、虎二番手の頂上舞に分けてレイアウトしました。画像が縦長で大きく、数も多くなります。
二回目の奉納前に、梯子下で仲間と打ち合わせをするメンバー。 根崎はしご虎舞 2・・・

虎舞 2では、梯子後ろからの画像なります。

虎の位置と太陽の位置が重なり、完全に逆光線での撮影になります。ほぼ真っ黒画面になりますが、デジタルカメラの持つ機能を駆使し初めての挑戦になりました。
旗に書かれた祈願の言葉 津波犠牲者への鎮魂・・・

最後のページでは、梯子の下に安置された津波でお亡くなりになった虎舞組みの方の遺影と、神社境内に書かれてあった母の願いを掲載し、私からの鎮魂の想いを捧げてみました。