黒崎神社例大祭に戻る


         2011根崎はしご虎舞 1


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 ほっづぎある記 心のオアシス ドキュメント

location:uchinome.jpトップ>ドキュメント三陸沿岸被災地 その3陸前高田・黒崎神社例大祭
                 根崎はしご虎舞 1

  サイトマップ


根崎はしご虎舞 1・・・

このはしご虎舞は常時行われるものではなく、四年に一度に開催される黒崎神社例大祭、鶴樹神社例大祭での奉納舞であるとお聞きしています。根崎地区から出ての演技はほとんど無いと言います。今までに三回撮影していますので、四度目になる今回は以前気にしながらも撮影していないアングルと方向から撮影することにしました。

奉納は三回ありますので、一回目の撮影は梯子の正面下からねらってみました。今までの三回は、必ずと言うほど正面右横から撮影しています。これは午前中の順光線でもあり、背景には杉の木立等があるため梯子を上る才坊や虎の動きがはっきりと分かるからです。

今回は四回目と言うこともあり、変化を求める意味からも正面から撮影してみました。今までと違いはっきり確認できたのは、梯子にかかる足の位置と動きになります。しかし、才坊の動きや虎の動きもかなり早く、梯子段の間から見える表情をとらえすのがかなり難しかったと思います。それと、上の方に移動するにつれてバックの空が明るくなり、肝心の人物や虎が暗くなり大変でした。

根崎はしご虎舞 1・・・の場面は、正面下方向から撮影した画像に限ります。才坊・一番手上り、虎一番手頂上舞、虎一番手と二番手の交叉、虎二番手の頂上舞に分けてレイアウトしました。画像が縦長で大きく、数も多くなることをお断りいたします。

詳細な演技の解説等は今回は省略します。昨年度撮影した鶴樹神社例大祭での根崎はしご虎舞の内容を参照してください。

※はしご虎舞の説明を書くとき疑問に思っていることがあります。タイトルは虎舞なのですが、実際に使われている虎
  は釜石地区を中心に見られる虎舞とは全く違う事に気がつくからです。頭は神楽等で舞われる権現舞そのものです
  し、衣も同じような模様になります。虎が上りますと書きながら、本当にこの表記で良いのかなあと考え込んでしまい
  ます。虎(権現様) とでも書くとすっきりとしますが、勝手に名称を変えることは出来ませんね・・。

9:04 一回目才坊が上る・・・

最初の方でも紹介しましたが、震災後の復興祈願祭と言うことで取材の方々がかなり多くカメラを構えていました。

私は梯子から離れた正面下に三脚を置き、そこから梯子を上る様子を見ていました。梯子の垂直状態を保持するのが大変で、傾き等は修正してあります。

一番手の才坊の方、足袋底をがっちりと踏みつけ、膝を曲げながら三点保持で上っていきます。手には扇と花を持っていますので、梯子に手を掛けることはありません。

最初の才坊に続いて二番手の才坊が後に続きます。

一番手才坊が上る 1
一番手才坊が上る 2・・・続いて二番手才坊が上る。 一番手才坊が上る 3
最上段に位置する才坊 1 一番手の才坊・・・

20m頂上での虎を招きあげる舞、左手に扇、右手に花を持ち最上段で動きます。地上からはこんなにはっきりとは分かりませんが、300mm相当のレンズで切り取った様子です。

いつも思うのですが、最上段で舞う才坊役の男性、20m上空前方を見ながら心に去来する事は何だろう、いや、無心で舞っているのかなあと思わされます。
最上段に位置する才坊 2 最上段に位置する才坊 3
一番手の虎が上ります・・・

下で撮影している方は、虎舞組の法被を着用していますので仲間の方かと思われます。レンズに向けて大きなポーズで身を乗り出しています。

私はこのような撮影はしたことがありませんので驚きました。逞しい表情のアップ画像が撮影できたと思います。

最下段に位置する才坊が、上に誘い上げるために梯子から身を乗り出して動きます。足の位置にご注目下さい。虎が上に来ると居場所が無くなりますので、梯子を支える台柱の横木に移動しています。

中段と最上段に位置する才坊は除ける場所がありませんので、梯子の左側により柱にしがみついて虎を上に導きます。
一番手の虎が上る 1・・・カメラマンにポーズを取ります。
一番手の虎が上る 2 一番手の虎が上る 3・・・思いっきり身を乗り出しています。
一番手の虎が上る 4 一番手の虎が上る 5
一番手の虎が上る 6・・・二番手才坊との交叉、がっちりと梯子に掴まります。 一番手の虎が上る 7
最上段に位置する虎 9:12 最上段に位置する虎・・・

梯子の長さは19.4m、地上の高さは約23m、傾斜角度は約50度、梯子の段数は49段あるとのことでした。頂上まで7分程で上ったことになります。台になる方、虎頭を持つ方、衣の中で阿吽の呼吸で確かめ合っていると思われます。
                         次のページへ →