宮古市黒森神社を訪れるのは、今回で四度目になります。今までの三回は、黒森神楽の舞い始めと舞終わりを撮影に出たときに黒森神社を参拝したことによります。黒森神楽に憧れを持つようになって、撮影に出たときは必ず訪れていた神社ですが、舞い始めの時以外はうっそうと茂る杉の木立の中にある神社でした。

今回ですが７月１９日に行われる例大祭を撮影する機会があり、早朝の岩泉町安家から走ってきました。前日からの大雨で撮影が危ぶまれた当日ですが、何とかシートを掛けられた中で撮影することが出来ました。午前九時からでしたが、自然光ではブルーシートの影響で青っぽい色調になります。仕方なくストロボを使用して撮影しましたが、不自然な表現になった画像もありますがご容赦願います。

文中の解説文は、（※宮古市刊行　陸中沿岸地方の廻り神楽　報告書）を参考にさせていただきました。なお、宮古市黒森神社についての詳細は、以前にまとめた宮古市黒森神社のページを御覧下さい。

山口太鼓奉納・・・

山道を登るとき、私の前を走っていた車は山口太鼓のトラックでした。神事の前に、威勢の良い山口太鼓の奉納があり、一段下がった境内で奉納太鼓が始まりました。最初は小雨でしたが、途中から本降りになりました。そのため、急遽太鼓にビニールシートをかけての演奏です。

雨が降っていたので、撮影はシートの中から行いました。もっと勇壮な場面を撮影したかったのですが、これ以上は無理でした。

例大祭神事・・・

舞い立ちを見に来て以来の本殿前での神事です。向かって左側に二人の神官と神子が並び、その後ろには神楽衆が並びます。右側には氏子の方々や役職の方々が並んでいます。

軽快な太鼓のリズムと笛・鉦の音で儀式が始まりました。御低頭下さいの合図で祓い言葉奏上があり、神官の祝詞奏上が続き、玉串奉奠の後、しょしゃ舞、権現舞と続き神事が終わります。一月に見た舞い立ちの神事では見られなかったのですが、あでやかな神子の姿が一際引き立って見えていました。