20:10頃水垢離が始まる・・・
水垢離場で場所取りをしていたら、たまたま側におられた方が二戸市観光課の方であった。答申を受けたので、今年からがっちりと記録をとっていると話しておられた。ついでなので、二戸市のことについて色々と専門的な話をお聞きすることが出来た。九戸城のことやクロスラミナ等とのことをお聞きすることが出来ました。
今回保存すべきと言う答申がされたので記録しています。正式に指定になると、その内容を忠実に記録を起こして保存しなければならなくなるし、一切の変化や変更がこれから出来なくなるので、これも良し悪しが生じてきます。
お聞きしていて、郷土芸能や伝統行事の保存は大変だなあと改めて思い知らされました。
20:10頃・・水垢離が始まる。水垢離場の脇には社務所になるのか小さな建物があり、その中に若者達が入っていった。周囲からは「頑張れよー」の声が上がっていました。ほどなくして水垢離の儀式が始まりました。ここでの水垢離は全員が一斉に並んで水をかぶるのではなく、一人ずつ出てきて南に向かって一礼する。その方向にカメラや見る人達が並んでいます。カメラの放列は自分も含めてかなりの人達でした。
下帯一つと言うよりも、昔ながらの越中褌姿で裸足です。一礼した後、水を張った桶に手桶を入れ水を汲み上げ、一気に肩や頭の上からかぶります。中には、片手で一気に上まで持ち上げてかぶる方もあった。次々と交代して十人の男衆が水をかぶっていきます。水垢離で身を清める厳粛な瞬間でした。
待機する建物の入り口から次の方の表情が見えますが、その表情を見ていると緊張感が見ている自分にも伝わってきます。終わった方は建物に戻っていきますが、裸足なので渡り板が滑って転びそうになります。終わったので急いでいるせいか、ほとんどの方が滑って転びそうになっていた。礼に始まり水垢離を二回、気合いを入れて一気にかぶります。見ている人達から拍手と歓声が上がっていました。
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