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 サイトマップ


サイトギに火が入る・・・

境内に置かれたサイトギは、19:30頃に火が付けられています。焚き付けは旧正月のお飾りだと思いますが、井桁に組まれたサイトギの周りにぎっしりと置かれてあります。それに火が入ると、勢いよく燃え上がります。

思わず「えーっ、もう火をつけるの?」と側にいた係の方にお聞きしたら、「生の雑木なので燃えないと大変です。また、燃えすぎてもダメなのです。水をかけたり雪をかけたりして調節します・・」と話しておられた。そう言えば、サイトギの側には雪が山に積まれてあり、側にはスコップが置かれ崩している方が居られました。
火が入ったサイトギ 1・・・たき付けは旧正月のお飾りでした。
火が入ったサイトギ 2 火が入ったサイトギ 3


20:34頃裸参り・・・

水垢離で身体を清めた男衆は、身支度を調えて二列に勢揃いします。頭にはてぬぐいの鉢巻きをし、腰には注連縄に藁を下げた腰簑(?)をつけ、口には白紙を咥え、手には竹につけた御幣を持っています。行列の先頭は、似鳥神楽保存会の半纏を着た長老の方がお鈴を持ち、「チリン、チリン」と鳴らしなが動き出します。

正面参道石段の東側に山道があり、ここを整然と並んで下っていきます。そして下にある鳥居の所から参道石段を登ってきます。
裸参りの男衆 1・・・これから出発です。 裸参りの男衆 2・・・長老の振る鈴の音が静かさの中に響きます。
裸参りの男衆 3 裸参りの男衆 4・・・山道を下っていきます。
参道を登る・・・

石段の両側には手作りの灯籠がおかれ、ロウソクの火が灯っています。「チリン、チリン」と鈴の音が聞こえる中、一段一段静かに神社本殿に向けて進んできました。
裸参りの男衆 5・・・かなりの急勾配ですが、ゆっくりと登ってきました。
裸参りの男衆 6・・・両脇の手作りあんどんがきれいでした。 裸参りの男衆 7

本殿参拝・・・

本殿に着くと二人ずつ正面に立ち、お賽銭を投げ入れ拝み次の方に交代します。

たまたまでしたが、並んでいる男衆の手ぬぐいの鉢巻きに赤鳥居が付いた方がおりました。側におられた主催者の方にお聞きしたら、「近くにある呑香稲荷神社の人達で毎年助っ人で来ておられる・・」とのことでした。四名ぐらいだったと思いました。
裸参りの男衆 8・・・本殿前での礼拝、ちゃりんと音がしましたのでお賽銭をあげているのでしょう。
裸参りの男衆 9・・・本殿を見つめるまなざしに惹かれます。 裸参りの男衆 10
裸参りの男衆 11 裸参りの男衆 12・・・男衆を見守る長老。

末社参拝・・・

本殿の礼拝が終わった方は、右隣にある二つの末社に移動し拝みます。

「本殿を拝んだら、左側にある末社を三回回るので時間がかかるのです・・」とのことでした。そう言えば黒石寺の裸参りも三回回っていますが、どこでも同じだなあと思いました。
裸参りの男衆 13・・・本殿横の末社を拝みます。
裸参りの男衆 14 裸参りの男衆 15・・・ここからは経大西側にある小さな祠です。
裸参りの男衆 16 裸参りの男衆 17
裸参りの男衆 18・・・最後の祠を拝み裸参りが終了しました。

サイトギの火の方に移動してみました。鈴を持った長老の方を先頭に、十名の男衆が末社の祠を一つ一つ拝んで回っていました。

全部回り終わったところで、「はい、これで終わりです」の合図があり、さらに「腰簑は入り口(神社本殿)の柱に結わえて、自分のを間違わないように分かるように・・」と指示が出ていました。

これからサイトギの火を叩く儀式が始まります。

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